three2four

 

日常の出来事など含めて気ままに綴っています

 

TISSUE CASE -enamel python-

2016-06-30

 

久しぶりに製作したエナメルパイソンのティッシュケース。表面がコーティングされておりウロコが立たないので表革として使用しています。「色柄がちょっと派手かもしれないと思っていましたが、完成品はイメージしていたよりもダークな色調でとても格好良いです。」 写真映りは派手ですが以前問屋さんで見かけて一目惚れ。無理言って譲ってもらった素材なんですが、ようやく出番が来ました!ありがとうございます。

 

ENLIGHTMENTの御礼

2016-06-28

 

無事に終わってホッとしています。今回も沢山の方にご来場いただき盛況となりました。お客様、関係者の方々に心より御礼申し上げます。心配だった天候に恵まれたのはラッキーでした。ENLIGHTMENTも今回で3回目。自分で主催しているイベントなので毎回反省、改善を積み重ねるて成長していけるというのは大きなポイントです。どこかのイベントに参加する場合はイベント運営についてコントロールが効きませんからね。今回も様々な気づきや学びがあったので着実に次に繋げていきたいと思います。次回は名古屋開催予定です。

 

CLIP woc -Galuchat no channle- for ENLIGHTMENT@恵比寿

2016-06-24

 

ガルーシャを用いたCLIPのコインケースなしタイプ。最大の技術的特徴は縫製用の溝を掘らずに総手縫いで仕上げていることです。ガルーシャは表面のビーズが固く針が通らないためインレイ(ビーズを削り額縁の革を被せる)か縫製用に溝を掘るのが一般的です。インレイは言うまでもないのですが溝を掘ると明らかに線が入ってしまいフチ取りしたような印象になります。これは革の質感をエッジまで損なうことなく全面に活かしつつ手縫いの強度を持った製品です。カラーは黒とチョコの1点ずつ。これも他では見られないものなのでガルーシャがお好きな方は是非現物をご覧下さい。

 

CLIP woc -JP/UK/US triple cordvan- for ENLIGHTMENT@恵比寿

2016-06-23

 

CLIPのコインケースなしタイプです。表革は日本の新喜皮革、内装左側のマネークリップ部は英国のClayton社、右側のカード入れ部は米国のHorween社のコードバン。世界のコードバンタンナーを一つのアイテムに集結させたコードバン3重奏は前代未聞の世界初(たぶん)。それぞれの革の質感やエージングの違いを同時に楽しめるというアイディアです。カラーはネイビー系と赤茶(Horweenの#4)系の各1点です。

 

CLIP -elephant- for ENLIGHTMENT@恵比寿

2016-06-22

 

右利き用のマネークリップ財布。既製品と異なり紙幣がばらけない様に札押さえを設けて、必要な枚数だけ右手でめくりやすいようにしてあります。右側はボックスコインケース。これも右手で開けやすくコインが正面に並ぶので見やすく取り出しやすい。よって細かい額をぴったり目に支払えるため、結果として余分なコインが貯まりにくいのです。マネークリップ裏のフリースペースにはカードも3枚程度収納可能。紙幣をめくる仕草は大人っぽくて格好良いですし、マネークリップの使いやすさを実感して頂ける設計になっています。表革はエレファント、内装はブライドルでアクセントとして札押えに斑の良いクロコを効かせています。

 

HORZ & HORSESHOE -croco- for ENLIGHTMENT@恵比寿

2016-06-21

 

クロコで製作したカード並列の長財布HORZ(詳細はコチラ)と馬蹄(詳細はコチラ)。一頭のクロコからHORZは胴体センター、馬蹄は顎下センターをとっています。馬蹄はクロコを黒桟で裏張りしており、コインが流れるように滑り降りてきます。

 

HORZ -elephant- for ENLIGHTMENT@恵比寿

2016-06-20

 

エレファントで製作したカード並列の長財布HORZ(詳細はコチラ)。ワイルドさと上品さが共存するのはエレファントという素材ならでは。内装はブライドルと黒桟で中央には裏張りのアメ豚。黒一色で素材の組み合わせにより表情をつけています。
ブログのみだと写真がどうにも貧弱なのでENLIGHTMENTのinstagramアカウント(コチラ)を作りました。 three2fourに限らずイベント参加ブランドのアイテム写真などを載せていきますので是非ご覧下さい。

 

POCKET for ENLIGHTMENT@恵比寿

2016-06-18

 

オーストレッグを使用したコンパクト財布POCKET。一回製作してかなり気に入ったのでイベント用に3色各1個ずつ作ってみました。内装はブライドルレザーのチョコ。赤、青、緑といった彩度の高い色との相性が良く落ち着きをあたえてくれます。

 

VERT -cordvan x bridle x 黒桟-

2016-06-17

 

宇都宮ユニオン通りのマルシン靴店さんからサンプルでご注文頂いた長財布VERT。表革はコードバンの一枚革。内装はブライドルに黒桟をかけ合わせて裏張りはアメ豚です。色は黒一色ですが異なる素材を組み合わせ表情をつけていくのは個人的にかなり好みです。「個人的にほれぼれしています」 いつもありがとうございます。

 

SEAL PAD -shell cordvan whisky-

2016-06-15

 

小さいですがちゃんとカッコいい印鑑パッドになりました。表革のシェルコードバンの剛性と分厚くしっかりしたスウェードの沈み込みのバランスが良いので、非常に押しやすく綺麗に捺印が出来ます。「表張りのウィスキーはもちろんのこと、裏張りのスウェードの色合いがまたいいですね。 」 ありがとうございます。実は昨年からご注文頂いている品があるのですが素材が入手出来るかどうか、、、。

 

LIZ for ENLIGHTMENT@恵比寿

2016-06-13

 

来週末6/25-26に開催の販売会イベントENLIGHTMENT(フライヤーはコチラ)に向け製作を進めています。まずご紹介するのは極薄ジップ長財布のLIZ。究極の薄さと開放感のある使用性の共存は唯一無二。ロングのジップものでこれを超える優れたパターンは生み出せないだろうという想いから、LongとZipの頭文字を取ってネーミングしたものです。昨年開発した若いパターンですが、イベントで現物をご覧になった方には良く売れて非常にご好評いただいています。リザードの藍染、茶、黒とクロコの各1点。特にクロコは選び抜いた美しい斑の入りの極上個体を使用したもので早い者勝ちのひと品です。

 

TOTE BAG -cordvan x bridle- #4

2016-06-11

 

ハンドルの持ち手は握りやすいようにブライドルを2重にした上で裏には鹿革を張っています。鹿革はクッション性とともに吸湿・速乾性に優れているので持ち手の裏張りには最適な素材。これを柿渋に浸して防臭・抗菌効果を加えています。取り外し可能な内装の2段ポケットはウルヴァリン社のピッグスウェード。非常にしっかりした革ですが表面が柔らかいのでスマホや財布などを気兼ねなく放り込むことが出来ます。

 

TOTE BAG -cordvan x bridle- #3

2016-06-10

 

サイドにはペン挿しを設けました。ペンクリップの部分のみ折り返したリザード。薄くて強いのでペンクリップが革厚を乗り越える抵抗が少なくスムースに入ります。そして見た目が良い。コーナーには補強革。実用性も当然ありますがこれも見た目が良いのが嬉しいところです。

 

TOTE BAG -cordvan x bridle- #2

2016-06-09

 

ファスナーの引手はコードバンの裏に黒桟を張りました。裏張りを黒桟にすることで指への引っかかりが出るとともに触り心地も良いものになります。ファスナーエンドも同じく裏に黒桟を張った仕様。ファスナーの始まりの部分の革を斜めにカットしているのは、ファスナーの引きはじめの動作をスムースにするためです。

 

TOTE BAG -cordvan x bridle- #1

2016-06-08

 

宇都宮ユニオン通りのマルシン靴店さん様にトートバッグのサンプル製作しました。胴体にコードバンを使用してブライドルレザーを合わせ、仕様を全部入れた豪華版。本体、ハンドル、内装の接続仕様を決めて取り外せるモジュール設計にしてあるのが大きな特徴です。ポケットを取り外したりハンドルをショートに変更したり出来ると共に、製作の効率が良いのもメリットです。

 

ENLIGHTMENT vol.3 6/25-26 13:00-18:00@恵比寿コウゲツ

2016-06-06

 

販売会イベントENLIGHTMENTを今月末6/25-26に恵比寿で開催します。場所はJR恵比寿駅から徒歩1分のギャラリーコウゲツさん。スペシャルな素材を含めて僕が精魂込めて作ったものを持っていきますので是非ご来場ください。写真は極上のクロコと自ら藍染したリザードです。

 

LOF - shell cordvan #4 - #3

2016-06-04

 

ノートの裏にある3段のカード入れにスタンプを配置。ここは以前製作したものと同じでスタンプをフルに内装のデザインとして活かすという意図です。「実物は想像以上で感動しました。この度は本当に有り難う御座いました。」 ご注文ありがとうございました。続いてトートバッグのご注文も頂いていますが、素材を入手できるかどうか、、、。こればかりは待つしかありません。

 

LOF - shell cordvan #4 - #2

2016-06-03

 

内側のペンホルダーは屈曲部なので薄くしても張りのあるブライドルをこれまで使用してきました。今回はここもシェルコードバン#4。薄く漉いたシェルコードバンの#4に極薄のアメ豚を裏張りすることで剛性をだしています。

 

LOF - shell cordvan #4 - #1

2016-06-02

 

シェルコードバン#4で製作したノートカバーLOF。記録(LOG)を一歩先に進めるという意味でネーミングしました。このモデルは2012年に原型を設計し2013年に香港素材展のジャパンパビリオンに出品して好評を博して以来、コンスタントに売れ続けています。収納はA5ノート、A6メモ、ペン3本、小物入れと名刺入れがついており、スケジューラのフォーマットも商品ページからダウンロード可能。僕の会社員時代の経験を元に徹底的に考え抜いて作った(設計思想はコチラ)と言えるひと品。公私の区別なく人生の記録を一冊のノートにまとめるライフログを取るには最適です。

 

TOTE BAG - indigo cordvan x bridle - #3

2016-06-01

 

ハンドル、胴体、内装の接続仕様を決めてパーツ毎に製作するモジュール設計。ハンドルをショートに付け替えたりポケットを取り外したりすることが可能です。使用上のメリットがあると同時に製作も効率化出来ます。「シンプルでとても美しくて使わずに眺めていたいような気がします笑。でもどう変化していくかもとても楽しみなのでガツガツ使いたいと思います!」 この上なくシンプルなんですが、不思議な格好良さがあるのはやはり藍染コードバンの魅力かなと思います。久しぶりに製作しましたがやはりモノに仕上がるとなんとも言えない味わい深い色がイイなと感じます。ご注文ありがとうございました。

 

TOTE BAG - indigo cordvan x bridle - #2

2016-05-31

 

今回新たな技術的チャレンジとして行ったのが内縫いの分割。通常内縫いのバッグは裏返しの状態でサイドと底を縫製してから引っくり返します。が、コードバンの様に剛性のある革の場合はひっくり返す時にどうしてもかなりヨレが出てしまいます。そこで<1>裏返しの状態では底とサイドの下半分だけを縫製 <2>ひっくり返す <3>バッグの中に両手を突っ込んでサイドの上部を内側から縫製 をやってみました。結果は当然ながらバッグの上部はヨレなく仕上げることが出来ました。そして、物凄く大変だった。ただ、やり始めてしまったらもう根性で乗り切る以外にありません。なんとか形に出来て良かったです。

 

TOTE BAG - indigo cordvan x bridle - #1

2016-05-30

 

とにかく長かった。最初にご相談頂いたのはちょうど一年前。内縫いタイプのトートバッグはマチまで一枚革。これをコードバンで製作するには特大のコードバンが必要となりますが、最近は本当に入手困難で結局一年近く待つことに、、、。待ちに待ってようやく手に入れた特大サイズのナチュラルコードバンを藍染したトートバッグです。藍染のコードバンも散々やって来ましたが他にも様々な素材を自分の手で藍染してきたことは、革に対する理解を深めるのにとても役に立っています。

 

QUO VADIS Executive cover - shell cordvan #4 - #2

2016-05-28

 

入荷したシェルはたまたまスタンプが近い位置にありました。既製品のカバーでサイズを確認してみると丁度おさまる。ということで開いて右側の差込部は4スタンプ。下部の切れた部分はカバーを開いてセンターに持ってくる事で全てのスタンプを内装に配置しました。ご注文ありがとうございました。

 

QUO VADIS Executive cover - shell cordvan #4 - #1

2016-05-27

 

クオバディス エグゼクティブのカバーをシェルコードバン#4で製作。右手の親指でマグネットを外してカバーを開き、ノートを全開にしてペンを取り出す、という動作をスムースして頂けるように考えました。留め具は開閉の容易なマグネット。カバー上部にはペンクリップ用のループをつけており、ここだけは素材の適性から折り返し張り合わせたアメ豚を使用しています。クリップを引っ掛ける感じですが、ループがしっかりしていて長さがあるので割としっかりとペンを保持してくれます。カバーを開いて右側の差込部の幅を14cmにしているので殆どのペンに対応可能。左側の差込部、メモ挟み、カード入れは全て#4で構成しています。

 

TOTE BAG - elephant x bridle + croco- #4

2016-05-26

 

「想像していたイメージを軽く超えていて感動しました。クロコのパーツの統一感や贅沢な切り出し、ハンドルの持ちやすさ、内装のカラーバランス、完璧です。」内装ポケットのボタン部分は藍染センザンコウ。焦げ茶のセンザンコウを藍染したんですが良い感じにならず新たに染めたものを使用しました。「センザンコウもありがとうございます。中を覗いたりそれぞれの素材を触ったりするのが楽しいです笑」 ご注文ありがとうございます。残オーダーも気合を入れて仕上げていきます。

 

TOTE BAG - elephant x bridle + croco- #3

2016-05-25

 

引手は表がクロコで黒桟の裏張りです。小さいループですが引きやすいように設計したものです。ファスナーエンドは引手とあわせてクロコと厚手のブライドルで構成しており、ここのクロコは凹凸の大きな面白みのある部位を使いました。

 

TOTE BAG - elephant x bridle + croco- #2

2016-05-24

 

ハンドルの持ち手は弧を描いていますが表面が角ばった感じに仕上がっていて面白いものになりました。金具周りは金具を巻く部分がウロコひとつ分で跨げる大きさの部位を全て最適な場所を選んで切り出しています。一つ一つは小さい部品ですがかなり面積を使うので同じような斑が取れる部位を使用して全体的に統一感が出るようにしています。

 

TOTE BAG - elephant x bridle + croco- #1

2016-05-23

 

こちらも遠方のお客様から大型のご注文。コンパクト財布POCKET、極薄Lジップ長財布LIZに続く3点目。胴は皺の入りの良いエレファント、マチや底、ハンドルにはブライドル、金具周りや持ち手の部分にクロコを使っています。ファスナーをつけているのでトートというよりはだいぶカバンの雰囲気になってきます。非常に上品でありながらも存在感抜群で個性的。マチがブライドルでスッキリとしているので胴体のエレファントが引き立っています。エレファントは光の加減で色々な表情を見せてくれますし使用につれて表面のシボに艶が出てより魅力的になっていきます。大判のエレファントはやっぱり格好良いですね。

 

TOTE BAG -navy shell cordvan x bridle + elephant- #4

2016-05-21

 

「トート すばらしいです。軽いしカチッとしているし、予想以上のものでした。」 スタンプは無しで良いとのことでシェルコードバンは漉いてアメ豚で裏張りをしています。「床面が見えないように頼んだのも、金具をニッケルでお願いしたのもたくさんのいろいろな考えを持ったお客さんに接することが多いからです。」 背景を教えていただくと非常に勉強になりますね。ありがとうございます。別途クラッチバッグを製作予定です。

 

TOTE BAG -navy shell cordvan x bridle + elephant- #3

2016-05-20

 

2月に製作したハンドルを気に入って下さり、持ち手と金具部分にエレファントを使用しています。ブライドルのネイビーに合わせるため藍染エレファントに薄めた黒の染料を何回かに分けて染めたしました。ただ、結局黒に近いところまで行ってしまい、シワの谷間が紺色なのがわかる程度です。ナスカンとのバランスを取るために本体側のDカンはボリュームのあるネジ式のものを選択しました。

 

TOTE BAG -navy shell cordvan x bridle + elephant- #2

2016-05-19

 

今回の新規仕様はプロテクターとペン差しの2点です。ペン差しの鮮やかな黄色いタンニン鞣し革がネイビーに良く映えます。プロテクターの方は、それくらいならと気軽に引き受けたましたが思ったより大変だった笑。紙を切って自分のトートの上に置いた写真を送り、コメントに応じて修正を繰り返して漸く決定。格好良く仕上がったのでお互いに妥協しなくて良かった。コーナーは胴体、底、マチと革の重なりが元々多い部分なので、さらに革を重ねるのはかなり精度が必要になってきます。底鋲は車のレザーシートが傷つかない様にとのことで底面積が大きめ、背が低めのものにしました。

 

TOTE BAG -navy shell cordvan x bridle + elephant- #1

2016-05-18

 

3点目はTOTE BAG。同じくネイビーのシェルコードバンにブライドルの組み合わせ。ここまでシェルコードバンのアイテムが揃うと迫力も凄まじいです。「想像以上でした。ポケットもスウィッチもトートの前ではかすみますね笑」 明日から仕様の詳細をご紹介させて頂きます。

 

SWITCH -navy shell cordvan + lizard-

2016-05-17

 

2点目はSWITCHです。こちらもネイビーのシェルコードバンにリザードの部分使い(蓋裏とマチ)。内装はブライドルをメインに一部アメ豚を使用しています。「フラップ部分のセンターのリザードかっこいいですね。よく触るところになると思うのでうれしいです。小銭の取り出しやすさは予想通りでした。」「ブライドルも贅沢に使われていて革のカード入れは縦入れは初めてだったのですが使いやすいです。収納スペースもたくさんありよく考えて作りこんであるなと思いました。カード入れも床面が見えないようになっていたらなおよかったです。」

 

POCKET -navy shell cordvan + lizard-

2016-05-16

 

遠方のお客様から大型のご注文。ネイビーのシェルコードバンで何点か製作させて頂きました。最初はコンパクト財布のPOCKET。シェルコードバンは床面(緑色なのです)が見えないようにとのことでネイビーのアメ豚で裏張り。マチにはネイビーのリザードのセンターを使用。ジップはニッケル色です。「とにかく使いやすいです。軽くて薄くて意外と収納量がおおいです。」「リザードの部分使いがすごくかっこいいです。」

 

Monkey boots by ZinRyu

2016-05-14

 

ZinRyuさんのモンキーブーツ。確か高所で作業する技師が履くことからモンキーという名前がついたのだったと思います。先端の方までシューレースが付いていて足全体にぴったりとフィットさせられるのが特徴。彼の靴には独特の色気があり履くと背筋がシャンとします。歩けば踵がしっかりと掴まれて体重移動もスムーズ。素材はクロムエクセルとビブラムソールの組み合わせでガンガン履けます。素敵な靴をありがとうございます。

 

旅するルイ・ヴィトン展

2016-05-13

 

非常に見応えのある展示でした。ルイ・ヴィトンというブランドの素性と歴史を学び、その精神を感じ取るにはもってこい。初代が東フランスの片田舎から2年かけてパリに辿り着き、木箱職人に師事してから自身のブランドを立ち上げ顧客の信頼を得るまで、またその後のコピー商品との戦いの中からダミエやモノグラムを生み出した経緯。根底には常に優れた道具を生み出す哲学を保ちながらも想像を超えた喜びを顧客に提供し続ける努力が継続的になされてきた。そこに尋常でない熱量が注がれてきたことは想像に難くありません。展示会の詳細はコチラ。6/19まで開催されているのでご興味のある方は是非足を運んでみてください。

 

SHOE HORN -croco x brass-

2016-05-11

 

同じクロコの尻尾のセンターから切り出して作りました。あわせてお使いください。

 

HORZ with coin -croco x bridle- #2

2016-05-10

 

カード裏の札入れは風琴マチにしています。財布の幅いっぱいのポケットが大きく開き、閉じた時はぺたんこになるので見やすく出し入れしやすい。コインケースの方はマチの部分にネイビーのリザードを用いて隠れたポイントにしています。「大変上質なクロコで細かい作業で仕上げていただいて素晴らしい出来で感激いたしました」 最初にご連絡を頂いたのが昨年10月だったので随分時間がかかってしまいましたが、格好良いモノになったと思います。続いてボディーバッグもご注文頂いており、こちらは見たこともないものをアイディアとして考えています。

 

HORZ with coin -croco x bridle- #1

2016-05-09

 

昨年の6月、骨折した肘の手術を執刀して下さった先生からのご注文。斑の入りの素晴らしいナイルクロコを使用させて頂きました。長財布、二つ折り、コインケース付きという条件で薄くてスタイリッシュなものがイメージとのこと。構造はベーシックなパターンを採用していますが、ひと工夫してあるので明日ご紹介させて頂きます。

 

名刺入れ #4 x croco

2016-05-07

 

シェルコードバン#4の名刺入れ。カード入れとマチの部分にクロコ(黒)を用いてコバと縫糸も黒。#4と黒の合わせはこれまでやってこなかったのですがなかなか面白いですね。自分だけだと踏み込まないところに気づかせてもらいました。「帰宅しまして実物を手にしましたが、期待以上の物で感動しております」 ご注文ありがとうございました。

 

名刺入れ コードバンxブライドル

2016-05-06

 

4年程前?会社員時代に飲み友のAさんに作った名刺入れを見た方からご注文を頂きました。表革は新喜皮革のネイビーコードバン。内装は黒のブライドルレザーでマチにはアクセントでネイビーのリザードを入れています。カード入れの部分にはポイントで黒桟を使用。摩擦が少なく頻繁に出し入れするカードを入れる場所でデザイン的なアクセントにもなっています。おさえた中にも表情のあるひと品になったと思います。ご注文ありがとうございます。

 

TISSUE CASE -藍染リザード-

2016-05-05

 

藍染したら傷が目立ってしまった革。黄色の丸が傷の箇所です。これも必要な経験。どんなクラストを選んじゃいけないのかが分かりました。製品にするには憚られるし捨てるには勿体無いということでティッシュケースにして同封させて頂きました。生きていた時に怪我は治っているので革の強度はあります。良かったらあわせてお使いください。

 

SWITCH -藍染リザード- #1

2016-05-04

 

今回は少し薄めに染めてみました。ウロコの谷間をよく見ると少し緑がかった感じの色で、裏張りのアメ豚は似たような色味のものを使用しています。アメ豚との張り合わせで適度な剛性が出ていると思います。内装はブライドルでマチやカードポケットにはアメ豚を用いています。縫い糸は外周のみロイヤルブルーで内側は黒にしてうるさくならないように。「妻にはちょっと男っぽくて使えないかなと思っていたのですが、商品を見ましたら、その雰囲気に全然使えるとのことで、さっそくどちらがこの財布を使うか取り合いのようなことになってます!」 奥様へのプレゼントとしてご注文頂いた品。お二人の楽しい時間に繋がっていけば作り手として嬉しい限りです。ありがとうございます。

 

SWITCH -藍染リザード- #0

2016-05-03

 

染色前の革をクラストと呼びます。リザードなど爬虫類系は漂白されて真っ白。なので色のノリが良くて綺麗に発色します。これを藍染してSWITCHを製作しました。実はこの前に一回染めたんですがSWITCHにするには革の大きさが足りずでクラストを買い直し。リザードは養殖されておらず野生個体のみなので大きくなると必然的に傷が増えるため、クラストの山の中から綺麗な個体を探すのは結構大変です。

 

SWITCH -Elephant-

2016-05-02

 

昨年シェルコードバンのSWITCHをご購入頂いたお客様から同じ型で素材違いのオーダー。表革がエレファントというご指定のみで詳細はこちらにお任せです。まずエレファントは格子状のシワが財布に対して斜めに入るように使いました。ここまで綺麗なシワの入った部分は特に少なく滅多に取れない極上の部位です。内装にはネイビーのブライドルと一部にアメ豚。そしてロイヤルブルーの糸を通してあります。どうするか散々迷いましたが、最終的には私物のトートバッグと同じ。自分が一番好きな組み合わせにさせてもらいました。エレファントはともするとモッサリした印象になるので、青糸とネイビーで精悍さを加え引き締まった印象に仕上げるのが好み。近くで見ると青がしっかりと効いていますが、遠目で見ると違和感がありません。エレファントという素材の面白みを存分に味わって頂けるひと品になったのではないかと思います。ご注文ありがとうございました。

 

THE SWING LESSON etc by DJ Yoshifumi

2016-04-30

 

最近よく仕事中に聴いているのがコチラ。お客様のDJ Yoshifumiさんの作品です。マニアック過ぎず洋楽を聞いたことのある方ならとっても聴きやすい。THE SWING LESSONやTwilight Loversはシリーズ化され何作品もリリースされているのが内容の良さの証明ですね。個人的には"Sweet-Sour R&B Vol.1"も好きな感じです。どれもご本人の大好きな曲が詰まっているんだなという印象で、聴く人に心地よくなって欲しいというDJ Yoshifumiさんの優しい人柄を感じました。音楽が好きな人とお酒を飲みながら過ごすときには最高です。

 

DOUZE -Croco porosus- #2

2016-04-28

 

一番のポイントは複雑な斑があり柔らかいクロコを真っ平らにピシッと成形してきっちりと折り返すこと。もう一つはご要望のあったくるみボタン。今回初めてやってみたら自分でも結構気に入りました。(標準仕様は開閉のしやすいマグネットボタン) 「折り目の部分に斑の溝が来るよう、革が取られており、いろいろ考えて下さったのが分かりました。ボタンもクロコの斑と分かる部位を使って頂きありがとうございます。ボタンの大きさはもう1?2サイズ小さくても良かったかなと思いました。でも、光沢が出てきたときには今のサイズの方が目立って、良い感じになるかなとも思っています。」 くるみボタンはサイズや革の切り出し部位などを変えて4つ程作り、その中から一番良さそうなものにしました。お陰様でまた一つ引き出しが増えました。ご注文ありがとうございます。

 

DOUZE -Croco porosus- #1

2016-04-27

 

コチラは今回の技術的なチャレンジ。札入れを製作したので合わせて使うコインケースを作りたい。そう考えていたら何とお客様も同じことを。折り返しタイプのコインケースでアゴ下の斑の細かい部位を使って、というところまで同じ想定だったのには驚きました。しかしこのコインケースはきっちりと折り返しをする必要があり、クロコのものは見たことがないですし、勿論自分でもやったことがない。うまく製作できたら納品させてくださいと返答して、試行が始まりました。

 

LIZ without coin -Croco porosus- #2

2016-04-26

 

コインケースは別に持たれるということで中央のコインケースを札入れに変更。またポケットは小さめにして中央に付けました。このポケットもクロコのセンターを用いています。「完璧です!自分にはとても使いやすいです。ありがとうございました。色々わがまま聞いて頂きありがとうございました。とても良い買い物が出来ました。 」 こちらこそありがとうございます。ここまで薄く、かつ開放感のある札入れは見たことがないので良いパターンが増えたと思います。

 

LIZ without coin -Croco porosus- #1

2016-04-25

 

昨年リザードのLIZを購入されたお客様からのご相談。表革にクロコポロサスを使用して、中央のコインケースを札入れに変更したタイプを作りたい。まずポロサスはコンディションの良いものを探すのが大変。いつもであるわけではないので自分がコレでいこうと決められる素材を見つけるのにかなり時間がかかる場合があります。今回も時間がかかりましたが斑のバランスの良い綺麗な個体が入手出来ました。何の装飾もない財布って素材感が全面に出てやっぱり格好良いですね。選び抜いた個体の存在感は圧倒的で、このアイテムを持つ喜びや高揚感も一際大きくなります。

 

Day dream of fly fishing

2016-04-23

 

雨後の晴天に恵まれたので2年振りくらいで渓流に行ってきました。昨年は怪我で行かずじまいだったんですよね。釣り好きな僕にとって気が向いた時にパッと山に行けるのは宇都宮の大きな魅力。8時半に家を出て10時半からスタート。最初の3、4尾はバラしましたが段々あわせのタイミングが掴めてきました。結果13時半まででイワナが13尾と上々の釣果。20cm弱のものが殆どで10cm程度が2尾、25cm弱が2尾でした。美しい魚を見ているとキープするのがもったいなくなり全部リリース。毛鉤は飲み込まれないので魚へのダメージが少なくリリースしても生きていけるのです。使用したフライは定番のエルクヘアカディス。浮力の持続性が高くアダムスカラーが良く釣れます。フラットな水面でミッジを捕食しているセレクティブな魚には見切られますが源流域ではやっぱり強いパターン。コイツをロールキャストでポイントにポンポン放り込んで沢を登っていくのが好きなスタイルです。

 

SWITCH without coin 藍染センザンコウ

2016-04-21

 

ナチュラルベージュのセンザンコウを藍染して製作したSWITCH。こちらは少し明るめの色合い。「凄いですね。感動しました。こんなに染まるんですね。びっくりしました。」 (実は同じ革で馬蹄も製作していたのですが最後の仕上げで失敗してダメにしてしまい急遽もう一枚染めて馬蹄を製作しました)ご要望により中央のコインケースを札入れに変更しています。「やっぱり広がると良いですね。とりあえず、革が馴染むとどのように変化していくのか楽しみです。色が抜けて青がもっと明るくなっていくのか、手の脂で濃くなっていくのか、それとも触ってる場所と触ってない場所のコントラストがはっきりしていくのか楽しみです。」 またイベントでお会いしたときにでも様子を見せてくださいね。ご注文ありがとうございました。

 

馬蹄 藍染センザンコウ #1

2016-04-20

 

ライトグレーのセンザンコウを藍染して、頭部と尻尾の付け根の部分を使って製作した馬蹄。今回はマチもセンザンコウを用いました。いつもはデザインをスッキリさせることと革の適正からマチにブライドルレザーを用いていますが、藍染センザンコウと合わせると色の差が大きく違和感が出てしまうためです。裏張りはいつも通り黒桟を用いてコインが滑らかに動くようにしています。おそらく世界初となる藍染センザンコウ。写真では中々伝わらないのですがウロコの中にグラデーションがかかった染まり方をするので非常に魅力的で見ていて飽きません。綺麗に仕上げるのが中々大変でしたが、また一つ勉強になりました。

 

馬蹄 藍染センザンコウ #0

2016-04-19

 

藍染センザンコウで馬蹄と長財布のご注文。もちろんやったことはありません。写真の革を仕入れて藍染し製作しました。

 

馬蹄 センザンコウ

2016-04-18

 

オーダー品を作る前に技術確認のために作ったセンザンコウの馬蹄。表革として使用しているのは頭の部分で、先端に行くにしたがってウロコが徐々に小さくなっています。マチのブライドル、裏張りの黒桟との色合いも良くマッチしているお気に入りの組み合わせです。

 

馬蹄 -クロコ x 黒桟- マチ交換

2016-04-16

 

およそ2年前に製作したクロコの馬蹄。内装に黒桟を張るというアイディアを初めて取り入れた想い出深いひと品で、摩擦が少ないのでコインが流れるように滑り降りてきます。外側のマチが傷んで来たとのことで交換をさせて頂きました。ご愛用ありがとうございます。頂戴したとらやの羊羹とっても美味しかったです。ご馳走様でした!

 

POCKET plus ring -elephant x bridle-

2016-04-14

 

昨日のLIZと同じお客様からのご注文。表革はエレファントでチラリとのぞくマチには藍染リザード。ロイヤルブルーのステッチを通して、中の仕切りはブライドルレザーです。ご要望で仕切り上部にリングポケットを着けました。ここは丁度デッドスペースになる部分なのです。使用したのはクロコの身体の中で最も伸縮性に富む脚の付け根部分。ワニの動きを想像すると何となく納得がいきます。革の特性によりリングを押し込むと優しくホールドしてくれます。ステッチはここだけ緑。バッグなどまだまだご注文が続きますが2点で一旦納品です。

 

LIZ -lizard x bridle-

2016-04-13

 

リザードは薄くて傷に強いので、極薄Lジップ長財布のLIZに適した素材。もともとマット仕上げの黒ですが使い込んでいくうちに自然な艶が出て表情が豊かになってきます。黒にロイヤルブルーのステッチが映えますね。内装のポケットにはクロコのセンターを用いて、ここだけステッチに緑を入れています。

 

three2four mix vol.3 & 4

2016-04-11

 

「春っぽく」と友人にお願いしたthree2four mix vol3 & 4。曲名とかは全然わかりませんが彼の選曲はとっても好み。膨大な知識があるから適切な選曲ができるんでしょうね。NakamichiのSoundSpaceにvol.1から4までを入れて仕事しながら聴いてます。ありがとう。

 

FRED PERRY x FrightJacket remake

2016-04-09

 

黒いジャージの身頃にネイビーのフライトジャケットの袖をつけたリメイクジャケットを自分用に作りました。昨年雑誌で似たものを見かけてからずっとイイなと思っていたら、近所で服を縫える人を発見。相談したら素材を用意すればリメイクしてくれるとのこと。それから始まった素材探しは難航しました。古着屋を探しても、FRED PERRY原宿店まで行ってもしっくり来るものが見つからずで結局はネットで見つけたものを購入。どうしても昔っぽい刺繍ロゴで立ち襟のものが良かったのです。フライトジャケットはジャージに合うように薄手のものを選択。ジャージの小さいアームホールに合わせて袖を細くしているので、シルエットが上品で動きやすい。また、肩と袖のポケットの蓋にクロコを縫い付けて身頃と袖に一体感を出しています。残ったフライトジャケットの身頃はベストにしてもらいました。金も時間もかかりましたが自分だけの一着って嬉しいもんですね。「洗濯どうするの?」って良く聞かれるけど考えてませんでした。

 

1 shell 3 piece #4 SHOEHORN

2016-04-07

 

端材で製作したシューホーンをつけて4点で納品。自分の踵の石膏型に押し付けて張り合わせることで、反りやカーブを踵に合わせています。また、芯を入れずに一枚革を折り返し張り合わせているので踵への馴染みが良いのです。「長い付き合いとなりそうな風合いがたまりません。大事に使わせてもらいます!」 ここまで揃うとやっぱり迫力がありますね。全て一枚のシェルから切り出しているというストーリーも嬉しいところ。ご注文ありがとうございました。

 

1 shell 3 piece #3 DOUZE

2016-04-06

 

3点目はコインケースDOUZE。一枚革を押し返した名作パターンを少しアレンジして、開閉の容易なマグネットボタンにしたものです。コインケースをPOCKETとDOUZEで迷われていたお客様。最終的にはCLIPとコンビで使うという想定からDOUZEを選択されました。コンパクトで大容量、手の中で馴染む形状、開放感のある使い勝手。今後も永久に残っていくであろうこのパターンを生み出した職人はすごいなといつも思います。

 

1 shell 3 piece #2 PALM

2016-04-05

 

2点目はカードケースPALM。一枚革の独自パターンでコンパクトながら大容量。マグネットで開閉が容易で、上部が大きく開くのでカードを探しやすいのが特徴です。

 

1 shell 3 piece #1 CLIP woc

2016-04-04

 

シェルコードバンをまるごと1枚使って3点仕立てる1shell3piece。人気カラーの#4で製作しました。1点目はCLIPのコイン無しタイプ。既製品でよく見られるのはセンターにクリップが配置されて左右に紙幣がバラけるタイプ。こちらは右利き用に割り切って札押えをつけ右手で紙幣をめくりやすいようにしています。見た目もスッキリしますし必要な枚数をめくることが出来るので支払いもスマートです。「お札固定のカーフの威力に感動しております!これまで長年、お札を宙ぶらりんに使用していたクリップ操作癖が改善しつつあります。」 内装センターにHorweenスタンプ、カード入れにはHorweenロゴ入り。札押えの部分にはワンポイントでロシアンカーフを使用したスペシャルなひと品です。

 

LOF A4 version -黒桟 x ブライドル- #4

2016-04-02

 

昨年末に対応したApplePencilのクロコ革巻。グリップ性能が上がるので握りやすく、ボタンは転がり防止になります。ただ、ボタンをつけていたのはLOFに収納するための仕込みでした。最初に製作して気になっていたのが裏金具の出っ張り。その点を改善したかったのでこのタイミングで革巻をやり直しました。裏金具を縦に削ることでボタンの根元からスッキリとペン本体に巻きつけています。僅かな歪みがなくなり縫い目も綺麗。「見えないボタン金具の加工まで手を抜かずやっていただきありがとうございます!」 自分の中で抱えていた重たい荷物をまた一つ下ろすことが出来ました。ありがとうございます。

 

LOF A4 version -黒桟 x ブライドル- #3

2016-04-01

 

内装のベースをブライドルにしたので、そこに乗っかるパーツは黒桟にしました。具体的には小物入れ、ペンホルダー、名刺入れの部分です。ただ、ペンホルダーは黒桟のままだとペンの出し入れがしづらくなってしまうため、ペンクリップの部分に折り返し張り合わせたリザードを使用。少し斜めにしているのはペン収納時にクリップが真上を向かない(邪魔にならない)様にするためです。リザードは非常に薄くて強い素材。ペンクリップが革厚を乗り越える抵抗が少なく出し入れが容易でデザイン的にも格好良いいので、この仕様は好んで使っています。「ペンの出し入れもしやすく、とても使いやすいです。リザードもデザイン的にもアクセントになっており、使い勝手もよくいい感じです!」

 

LOF A4 version -黒桟 x ブライドル- #2

2016-03-31

 

どうやって安定感を高めるか。今回一番に考えたことです。まず表の黒桟は張りのあるアメ豚で裏張りし、内装のベースもしっかりとした厚みのあるブライドルを使用。留め具はマグネットでこれも安定感を高めるために長めで2つボタンにしています。収納の構成はA5メモパッド、ペン3本、小物入れ、A4ノートとその裏にカード入れが8つとしています。「しっかりした剛性感があり、高級感あります!マグネット部分も安定感があり、とても使いやすいです。細かい部分で開ける時に親指かかりやすくなっていたり、使い手のことを考えた設計になっているなと思いました!」

 

LOF A4 version -黒桟 x ブライドル- #1

2016-03-30

 

以前からご要望を頂いており、1st作をカタチにしてから見えてきた課題をずっと自分の中で抱えてきたのがLOFのA4版です。ここまで大きくなるとバッグ並みに製作が大変になってきますし、A5版とは別のアイテムと考えたほうが良いような部分も。今回カタチにしたものを明日からご紹介させて頂きます。

 

HORZ ex -日米英トリプルコードバン-

2016-03-28

 

カード入れ並列タイプの長財布HORZ。お札を多く入れる場合があるとのことで片側は表側を折り返して、多重に織り込んだマチを付けることで容量を確保。内容量の増減に対応し、財布を閉じた時の外からの見た目をスッキリとさせるためです。もうひとつの大きなポイントは素材使い。表革は日本の新喜皮革コードバン、表革の内装への折り返しと繋がる部分は英国クレイトン社コードバン、反対側のカード入れは米国ホーウィン社コードバン。3国のコードバンが一面に並んだ財布は当然ながら見たとこがありません。コードバンの色は全てネイビーでコバ、糸、裏張りを黒にすることで全体を引き締めています。ご注文ありがとうございました。

 

STD -藍染リザード-

2016-03-26

 

カード入れとボックスのコインケース、背面に札入れのあるショートの財布。藍染リザードとブライドルで製作しました。内装の一部にリザードを入れたいとのご要望をいただき、色んなパターンを試して最終的にカード一列だけを藍染のリザードにすることにしました。ただ、内装の青の分量を少し増やしたかったので表革のリザードの裏張りをネイビーのアメ豚にしています。カード入れの一列に加えて、札入れの部分にネイビーがチラリと覗く感じです。「とても素晴らしい作品です。大切に使わせて頂きます。」 ご注文ありがとうございます。

 

POCKET -オーストレッグ-

2016-03-25

 

たまたまストックしていたグリーンのオーストレッグでPOCKETを製作しました。チョコのブライドルレザーをあわせてグリーンの糸を通しています。独特の模様が面白く色のコントラストが印象的。引手はセンターから切り取って中心を折り返して作りました。「早速使ってみましたが、凄くいいですね!!オーストレッグのなんとも言えない符の感じが凄く素敵です。」「届いてからずっと使っていますが、オーストレッグの質感、すごく良いです!!」 使っていて気分を上げてくれる楽しいひと品ですね。お陰様でオーストレッグの使い道が一つ出来ました。いつもありがとうございます。

 

ENLIGHTMENT大阪の御礼

2016-03-23

 

初遠征となったENLIGHTMENT大阪。出発前はドキドキしていましたが、終わってみるとあっという間で無事に終えることが出来てホッとしています。ただ、チケットの都合で当日に帰ってきてしまったので大阪の街をもっと楽しみたかった。駅員さんや店員さん、お客様もみんなあたりの良い人ばかりで非常に心地よく過ごすことが出来たからです。今回も学びや気づきが沢山あり、また楽しく過ごすことが出来たので行ってよかったなと思っています。お客様、関係者の方々に心より御礼申し上げます。また今日からボチボチ頑張ります。

 

CLIP without coin -Galuchat no channel sewn- for ENLIGHTMENT@大阪

2016-03-18

 

泳ぐ宝石と言われるガルーシャ(エイ革)のマネークリップです。最大のポイントは縫製用の溝を掘らずに総手縫いの切り目で仕上げてあること。革の質感をエッジまでフルに活かし、コバにはビーズの断面が埋まっているのがわかります。ガルーシャは作り手にとって非常に難易度の高い革で、その原因となっているのはキラキラと輝く美しいカルシウムのビーズです。これがとにかく硬くて針が通らない。単純な解決方法は縫製をせず貼り合わせることですが強度に不安がでる。縫製する定石はエッジのビーズを削りふち取りの革を縫い合わせるインレイという手法や縫製するラインのみビーズを削る手法など、縫製が出来ないのでビーズを削るという考え方です。ただ、ふち取りされたようになるため革の質感が活かしきれていない印象に。この商品は革を完全にコントロールすることで溝なしの縫製を実現し、手縫いの強度を持ちながらもガルーシャの美しさを堪能出来るのです。

 

POCKETfor ENLIGHTMENT@大阪

2016-03-17

 

各カラーを用意しました。POCKETは初期の頃から製作しているアイテムでブツ欲日記のMさんにもウィスキーのものをご愛用頂いています。エージングの様子はコチラ。財布も多数お持ちのMさん。実際に使い続けることでしか得られないこのエージングは使いやすさの証とも言えます。

 

VERT 藍染リザード for ENLIGHTMENT@大阪

2016-03-16_2

 

藍染リザードでもVERT(二つ折り長財布)を製作しました。内装はスッキリとブライドル。藍染リザードは他では見たことのない唯一無二の素材。コチラも写真では伝えきれない深い味わいの色を堪能出来るひと品です。

 

VERT croco for ENLIGHTMENT@大阪

2016-03-16

 

ENLIGHTMENT@大阪の目玉商品その2。極上のナイルクロコで製作したVERT(二つ折り長財布)です。開いた状態で素晴らしい斑の入りを堪能できるひと品でクロコの良さが全開。内装はブライドルレザーでポイントにクロコをあしらっています。こちらも目玉価格なので早い者勝ちのひと品。ブツ欲日記(記事はコチラ)でもご紹介頂いています。写真では伝わらない現物の迫力を是非体験してください。

 

VERT -Russian x #4-

2016-03-15

 

久しぶりに製作したロシアンの長財布VERT。内装は裏張りまで含めて全て#4でスタンプ入りという徹底した仕様です。表のロシアンの雰囲気もさることながら、財布を開けた時も凄まじい迫力があります。惜しむらくは中心で折グセを付けるときに表革のロシアンに数ミリ銀面割れが発生してしまったこと。ロシアンは銀面が割れやすく完全にコントロールすることが難しいのです。ただ、この場合でも中の繊維はしっかり残っているので大丈夫。通常のVERTであれば折らずに発送していますが、ロシアンなのでお客様にお任せという訳にもいかず。「想像した以上の出来で大変満足しております!銀面割れについては特に使用に問題なければかまいません。一生大切に使わせていただきます。今後ともよろしくお願いします。」 ありがとうございます。こちらこそ、これからお付き合いの程よろしくお願い致します。

 

LIZ croco for ENLIGHTMENT@大阪

2016-03-14

 

いよいよ1週間後に迫りましたENLIGHTMENT@大阪(フライヤーはコチラ)。目玉商品を製作しました。斑の入りの素晴らしいナイルクロコで製作したLIZ(極薄ジップ長財布)です。動画はコチラ。およそ2千枚の中から選び抜いた僅か3枚のうちの一枚。そのうえ価格も目玉価格なので早い者勝ちのひと品です。

 

A2革ストッカー

2016-03-12

 

以前は革を丸めて保管していたのですが、平らな状態にしておきたいので大きな袋に入れて重ねていました。しかしこれだと下の革を引っ張り出すのが大変。そこで製作したのがコレ。MDFと角材を組み合わせて製作したA2サイズの革の多段ストッカー。安いし製作もカンタンで後から増設も可能。MDFと角材を釘で固定し、下の段に両面テープで貼っているだけで、一番下の段はタイヤを付けました。軽量化のためMDFは5mm厚ですが天板だけは上に物が置けるように10mm厚にしています。超便利。

 

デスクパッド -栃木レザー x ウルヴァリン社ピッグスウェード-

2016-03-10

 

デカいのも作りました。概寸で42x30cm。自宅で写真を撮り忘れたので鈴印さんで撮影。携帯用印鑑パッドと比べるとその大きさがわかります。単純なものでもここまで大きくなると作りにくいしアラが目立ちやすくなる。基礎技術の強度が試されるアイテムとも言えますね。

 

印鑑パッド -栃木レザー x ウルヴァリン社ピッグスウェード-

2016-03-09

 

コチラは10x21.5cmの横長バージョンです。鈴印さんとthree2fourのダブルネーム。8.5cmのものはアイコンのみでしたが、面積的に邪魔にならないのでthree2fourのロゴも入っています。最初は鈴印さんのロゴのみでしたがご要望いただいて後から追加で刻印をしました。こうして見るとふたつ入っている方がバランスが良いですね。

 

印鑑パッド -栃木レザー x ウルヴァリン社ピッグスウェード-

2016-03-08

 

鈴印さんに納品したアイテムが続きます。8.5cm角の携帯用印鑑パッド。地元宇都宮ということから表は栃木レザーで裏張りはウルヴァリン社ピッグスウェード。タンニン鞣し革の剛性と分厚くしっかりしたスウェードの沈み込みのバランスが良いので、非常に押しやすく綺麗に捺印が出来ます。試作当初は硬い芯材を挟んだり、革の硬化剤を使ってみたり。固くすることばかり考えていたのですが、革の良さが活きないのでどうしてもしっくり来なかった。あらためてゼロから使いやすさを考え直してこの組み合わせになりました。

 

CASH TRAY -Kurozan x Bridle + Brass-

2016-03-07

 

鈴印さんに製作したキャッシュトレイ。表は黒桟革でコインなどを取りやすく。裏はコシのあるブライドルを貼り合わせ。お金を取るときにトレイが動いてしまわない様に、中には真鍮板を入れて重量を出しています。四隅の縫製は好んで使っているロイヤルブルーとエバーグリーン。それぞれ最高位、不朽をあらわします。商売繁盛しますように。鈴印さんのブログはコチラ。いつもありがとうございます。

 

ENLIGHTMENT in Osaka

2016-03-05

 

もう2週間後に迫りましたENLIGHTMENT@大阪。フライヤーはコチラ。はじめての遠征なのでドキドキしています。前回に引き続きくつろいだ雰囲気の中でゆっくりと買い物をして頂けるようにシャンパンなどの飲み物をご提供します。また来た方に楽しんで頂けるコンテンツとして今回は両日ともデモを予定しています。14:00からリファーレさんの靴解体ショー。雑誌で靴の構造の絵を見てもどうも良く分からないという方は多いのでは。有名ブランドのあの靴の解体を直接見られるというまたとないチャンスです。僕は15:00から手縫いのデモをするつもりで、糸そのものの特徴や革との組み合わせイメージを掴んで頂けるかと思います。皆様にお会いできるのを楽しみにしておりますので是非ご来場ください。

 

KEY CASE -French goat x Kurozan-

2016-03-03

 

表革はALRAN社ゴートのオレンジ。裏張りは傷に強い黒桟革の焦げ茶。キーホルダーの台座はオレンジのアニリン仕上げ牛革です。オレンジのナイロン撚糸が内装の黒桟に良く映えます。金具はマグネットボタン、キーホルダーともに黒ニッケルでこれも黒桟の漆と良くマッチしています。自分でもかなり気に入っていて珍しくカミさんがこれ欲しいと。ネイビー、グリーンなど他の色でも作ってみたいアイテムです。プレゼントうまくいくように祈ってます。

 

ALRAN社 FRENCH GOAT

2016-03-02

 

非常に美しい素材。ALRAN社のゴートです。昨年暮れの東京レザーフェアで現物を確認し、今年になって気になる色を一枚ずつフランスから個人輸入しました。社長のジェローム氏はとっても素朴で暖かいお人柄で、素材にもそれが現れているように思います。友人からプレゼント用に依頼されたキーケースを製作したので明日ご紹介させて頂きます。

 

CLIP woc & POCKET -whisky + russian-

2016-02-29

 

昨年暮れから入荷が滞っているウィスキー。今後の入荷があるのかないのか、、、。こちらはイベント用に製作したストック商品で、2点あわせてご注文を頂きました。CLIPの方は裏張りまでウィスキーを全面使用した非常に豪華なひと品でカード入れ部にロゴを入れ、札押さえをロシアン。POCKETはそれにあわせてショートの引きをロシアンにしてあります。続いて#4でノートカバーのご注文を頂いております。ありがとうございます。

 

PEN SINGLE -croco-

2016-02-27

 

柔軟性に富むクロコの脇腹を使った一本挿しのペンケース。お気に入りの一本を内ポケットなどに入れておくのにぴったりです。お使いになるペリカンのスーベレーンM800にあわせて少し形状を変更しました。マットの黒にグリーンの裏張りと糸。ペン本体とこのうえなくマッチしますね。使い込むことでマットのクロコは自然な艶を帯びて非常に格好良くなっていきます。「どちらもかなり素敵ですね!!クロコのマット感も最高です!!内側のスエードが高級感を増している気がします。」 ありがとうございます。次のご注文も早速いただいており、ちょっと変わった素材で製作をする予定です。

 

TISSUE CASE -navy lizard-

2016-02-26

 

久しぶりにご注文いただいて製作したティッシュケース。ネイビーのリザードにスウェードの裏張りです。日常にちょっとした潤いを与えてくれるアイテムですね。もう一点ご注文を頂いているので続いて紹介させて頂きます。

 

STD ex #3 配色

2016-02-24

 

最後になりましたが配色について。もともと緑色がリクエストでしたが、了承を得て内装は焦げ茶にさせてもらいました。というのもTHE SARTORIALIST掲載のスタイリング(コチラ)が非常に印象に残ったためです。グリーンと茶に小物の紫が上手く効いていてとっても素敵。財布の方は表革が緑の革に緑のステッチ。内装は焦げ茶のブライドルに黒のシニュー糸。そして内装の裏張りにボルドーのアメ豚を合わせています。支払いをするときに(相手から見て)緑の向こうにボルドーがチラリとのぞくという仕掛けです。

 

STD ex #2 拡張

2016-02-23

 

カードが多めということだったので拡張仕様にしてみました。拡張部分の裏表と本体部で合計9枚分。落下防止のために開口を谷向きにすることと、取り出しやすさを考えてこのカタチにしました。

 

STD ex #1 再会

2016-02-22

 

昨年の暮れに近所の飲み屋のカウンターでたまたま隣り合わせた同年代の男性。話をしたら僕と同じ埼玉の出身で、なんと同じ高校で同学年だったことが分かりました。更に話していくと高2の時の同級生で文化祭でも同じグループ。こんな偶然てあるんですね。今は宇都宮で医師をしているとのこと。昔話からお互いの近況などを話すうちに、遠くぼんやりした記憶の片隅が輪郭を帯びてきました。にわかに信じ難い再会に驚きつつ、なんとも嬉しい夜を過ごすことになったのです。そんな彼がオーダーしてくれたのはショートの財布。明日からご紹介させて頂きます。

 

TATZ MIKI Indigo Stole 染め足し

2016-02-20

 

TATZ MIKIさんのインディゴストール。昨年購入したときはアイスブルーの一番淡い色。年明けにスタジオを訪問した際に預けて染め足しをしてもらいました。清涼感のあるムラがいい感じで春にぴったりですね。また秋にも染め足してもう少し濃い色にしてもらう予定。これから10年位かけて毎年少しずつ色を足していき、うっすらと赤みを帯びた一番濃い色まで持っていきたいと思っています。

 

BELT ループと継ぎ

2016-02-19

 

ループは縫製を密集させることで強度を高めています。継ぎの部分も強度を確保しつつ滑らかにするため、段をつけて薄く加工し重ねています。

 

BELT 剣先デザイン

2016-02-18

 

久しぶりに製作したベルト。今回は剣先の形状をグラフィックソフトで十数パターンつくって現寸大で印刷し尾錠に似合うものを選びました。使用したのはInkscapeというフリーソフト。高機能でなんと言っても無料なのがありがたい。この手のソフトは慣れるまでに手間がかかりますが、カンタンな事が出来るようになっておくと曲線設計にかなり便利です。

 

BELT -whisky-

2016-02-17

 

表はウィスキーコードバン3本継ぎで、裏はブライドル1枚革。正面や後ろから見た時に継ぎ目が目立たないようにサイドに持ってきています。バックルは真鍮無垢でイタリア製です。ショートとロングの財布とあわせて以上3点で納品です。「財布は2つともウィスキーコードバンの表情が予想通り素晴らしいですね。また、しっかりとした素材を使っていただいているので質感も良いですね。特に長財布は大きな皮革で2つ折りにするのが惜しいくらいです。これは、じっくりとエイジングを楽しみながら使わせていただきます。ベルトもバックルとよくマッチして気に入りました。」 ご注文ありがとうございました。ベルトのディテールについてはもう少し書きたいなと思っています。

 

VERT -whisky-

2016-02-16

 

総ウィスキーコードバンの長財布。スタンプを分割することで内装に全面配置しています。内装の最前面なので擦れの心配も一番少ない箇所。このアイディアが生まれたのはおよそ2年前。最初はスタンプを財布の表側に出来ないかというご相談でしたが、お客様が会社員の方なので外観はあくまでもシックにしつつスタンプを全面的に活かそうと考えたのです。今ではすっかり定番となってくれました。

 

STD(standard) short wallet -whisky-

2016-02-15

 

札入れx2、カード入れx3、フリースペースx2、ボックスコインケース。スタンダードな機能を備えたショートの財布です。通常右利きの場合は右手の親指で開けやすいように右開きとしていますが、こちらはご要望で左開きにしています。中央にはスタンプ、カード入れにはロゴを配置。札入れは極薄のアメ豚を折り返し貼り合わせたものを挟んで札入れを2室に仕切っています。他にも長財布、ベルトと合わせてご注文頂いたので続いて紹介させて頂きます。

 

Short Handle -Elephant x Bridle x Brass-

2016-02-13

 

黒桟トート(コチラ)を使用されている常連のお客様から追加オーダー頂いたショートハンドル。バッグの胴体とハンドルは金具で接続するモジュール設計にしているため、後からハンドルや内装を交換することが出来るのです。引っ張り強度の高いブライドルにエレファントを合わせており金具は真鍮製のネジ留め式です。持ち手の裏はクッション性、吸湿、速乾性に優れた鹿革。柿渋に漬け込んであるので防臭抗菌の効果も期待できます。いつもありがとうございます。

 

PCB(Passport/Card/Bill) middle wallet -黒桟 x ブライドル-

2016-02-12

 

僕が製作を初めた初期の頃からうっすらと知り合っていた靴好きなryushowさん。昨年ふとFBで連絡がありまして銃の許可証を入れるケースをオーダー頂きました。無線免許などもお持ちでカード類とお札を入れられるものを、というリクエストです。銃の許可証のサイズにあわせて内側に大ポケット2つ、カード入れ4つ、背面に札入れとい形にしました。色は黒一色でスッキリと統一し素材合わせで表情をつけています。カード入れ部には黒桟を用いているので摩擦が少なくカードの出し入れをしやすくしました。サイズがほぼ同じであることからパスポートケースとしても使えるので定番化していけるかなと思っています。オーダー下さったryushowさんのブログはコチラ。ご注文ありがとうございました。

 

ReelCase -chromexcel x deer-

2016-02-11

 

自分がフライフィッシング好きなのに何故か今まで製作していなかったリールケース。知人からの紹介でリールのカスタムメーカの社長さんと知り合いオーダー頂きました。まず考えたのは水への耐性。今回はオイルをタップり含んでおりカジュアルに使えるHorween社のクロムエクセルを表革に使いました。そしてマチは吸湿速乾性に優れた鹿革。周囲を取り囲むこの素材が濡れたリールの水分を外に放出してくれるはずです。ボタンは開け閉めがカンタンなマグネット。フィールドでは特に役に立ちますね。スピニングリールのハンドルを入れる小さな袋も内部に作っています。とりあえず第一弾として製作してみましたが、表革はシャークやエレファントなども良さそう。昨年は結局行かず終いだったので、今年こそは山に入って美しい渓流で竿を振り、宝石のように輝く魚にお目にかかりたいもんです。

 

ENLIGHTMENT大阪 3/20-21 13:00-18:00 @ A stair Gallery

2016-02-10

 

昨年第一回を開催し好評を博した販売会イベントENLIGHTMENT。今度は大阪に行きます!日時は3/20-21で両日とも13:00-18:00。場所は心斎橋徒歩1分のA stair (ア・ステア) Galleryさんです。参加するのはthree2four、7SENSEさんに加えて、昨年夏に代官山のイベントで知り合ったfloatさん、靴好きなら知らない人がいないRifareさん。そして21日はブツ欲日記のMさんも加わるという強力なメンバーです。ただの販売会に留まらずデモを行ったり飲み物を提供したり、お客様に楽しんで頂けるイベントにしていきたいと思っていますので是非とも予定を開けておいてください。

 

POCKET -Crocodile x Indigo Lizard-

2016-02-09

 

コインケースはPOCKETです。ヒップポケットに押し込んでそのまま座っても良い想定の財布なので、柔軟性に富む脇腹部はこのアイテムに向いているのです。裏張りは雰囲気のあるネイビーのスウェード。マチは藍染のリザードを用いました。チラリと覗く深い藍色がなんとも魅力的。引手はブライドルの編み込みです。「とっても良いお品物を作っていただき、ありがとうございました!!使う本人も、とっても喜んでいました!!本当にどうもありがとうございました!!」 贈る人、贈られる人のお二人に喜んで頂けて僕も嬉しい限りです。こちらこそ本当にありがとうございました。

 

CLIP without coin -Crocodile-

2016-02-08

 

贈り物にとご注文いただいたクロコのCLIP without coin。表革は贅沢にセンター取り。裏張りは摩擦に強いアメ豚で、札押、カード入れにポイントとしてリザードを効かせています。実はこのリザードまでセンター取り。札押の方は小さい部品ですが革厚のある尻尾の中心部。ここは凹凸があるので指で押さえるには丁度良いんです。イタリア製のマネークリップは内装にあわせて黒ニッケルのメッキを施しました。あわせてコインケースもご注文頂いたので明日紹介させて頂きます。

 

眼帯

2016-02-06

 

「 眼帯の革紐が切れちゃって、、」と目を患っている友人から連絡があり緊急で製作しました。目をカバーする部分は吸湿速乾性に優れ肌触りの良い鹿革、バンドはソフトなクロム鞣しの牛革でエンドにDカンをつけてゴム留めにしました。カバーとバンドは縫製で接続して肌にはソフトな革だけが接する様にしています。「壊れたやつは肌が痛かったけど、凄くいい!」 注文ありがとね。お大事に。

 

オーダー受付一時休止(2/10-)のお知らせ

2016-02-04

 

いつも当サイトをご覧頂きありがとうございます。バックオーダーと共に日々お問い合わせを多数頂いており、対応が十分に出来ない状況になりつつあります。ご不便おかけして恐れ入りますが2/10からオーダーの受付を一時休止して製作に注力していきます。既にオーダー頂いている案件、2/9までにオーダー頂いた案件につきましては引き続きフォローしていきますので何卒ご理解の程よろしくお願い致します。

 

POUCH shell cordvan whisky #3

2016-02-03

 

スタンプの切り返しの縫製を利用して内部には大きなマチ無しのポケットを一つ。その大ポケットはマチ有りのポケットを2つ付けました。極薄のアメ豚を折り返して張り合わせてあるので非常に薄くて強いものになっています(※左側は縫製前の写真)。「商品を受取りました、ありがとうございました。なかなかの出来栄えで、うれしい限りです。近くに革物に興味がある者がいない為、自慢出来ないのが悔しいです。 」 そうですね(笑)。でも分かる方が見たらびっくりするものになっていると思います。秋にはまたバッグのオーダーをお考えとのこと。ゆっくりお付き合い頂き大変ありがとうございます。

 

POUCH shell cordvan whisky #2

2016-02-02

 

ファスナーエンドは革で覆いループに挿し込むことで固定しています。反対側のマチにはハンドストラップを縫い付け。コレも使わないときにはブラブラしないように固定出来るループを設けています。ハンドストラップの縫製は密にすることで負荷が集中しないようにしています。

 

POUCH shell cordvan whisky #1

2016-02-01

 

シェルコードバンのウィスキーでポーチを製作しました。常連のお客様からオーダー頂いた品で実は昨年5月の宿題、、、。すみません。新しいパターンを起こすのはホントに大変なのですが、とても良いものになったと思います。サイズは概寸で25x19x6cm、片面はスタンプ切り替えしです。明日から詳細をご紹介させていただきます。

 

POCKET shell cordvan #8

2016-01-30

 

three2fourのラインナップで唯一ヒップポケットに入れる事を想定しているPOCKETをシェルコードバンの#8で製作しました。紙幣、カード、コインが入りコンパクトで使い勝手が非常に良い独自パターン。一見普通のL字ですが使ってみると既製品とは全く別物と言える程に使用性が異なります。「すごい使いやすいです。初めてのシェルコードバンなので大事にします!」 ご注文ありがとうございます。

 

PALM -Kurozan x Bridle-

2016-01-29

 

こちらはVIEW(コチラ)を購入して下さったお客様からご注文頂きました。黒桟の黒にアメ豚の茶色で裏張りして財布と同じカラーリングにしています。蓋裏はブライドルを2重にして剛性を出すとともに表革へのアタリを減らしています。「見た目もとても綺麗で量も多く入り、口も大きく開くので出し入れもしやすくとても満足しています。」 ご注文ありがとうございます。

 

PALM -Kurozan x Bridle-

2016-01-28

 

LIZを購入して下さったお客様からご注文頂きました。いつの間にか増えてしまうカード類をコンパクトに収納するにはもってこいのカードケース。コンパクト大容量かつマグネット留めにより開閉がカンタンで、上部が大きく開くのでカードが探しやすいのが特徴です。

 

Watchbelt -Russian x Kurozan- for IWC

2016-01-27

 

不思議なくらい格好良い時計。ANTIQUE Janaab'さんの写真を見て思いました。現物を見てもここまで違うのかという程に違います。この上なくシンプルなのにいつまでも眺めていたくなるような逸品です。バックルはzinryuさんが特注した18金製。それに合わせてベルトを製作させて頂きました。表革はロシアンカーフで裏張りは着け心地の良い黒桟、バネ棒はレバー付きです。妥協なく徹底的に作りこんだ良いものに触れると刺激になりますね。

 

Watchbelt -Russian x Kurozan- 飾り糸

2016-01-26

 

もう一本は飾りを入れたもの。飾り糸は2/5に割いたシニュー糸を手で撚り合わせて太さを出し、センターと左右に掛けて三角形に。濃色のロシアンを用いることで糸とベルトのコントラストが出るようにしています。また、飾り糸との干渉を避けるため、レバー無しのバネ棒を使用しました。「ベルト昨日使ってみましたが、とても良かったです! 」 飾りを入れるご要望は初めてで、色んな工夫があるんだなと思いました。ご注文ありがとうございます。

 

Watchbelt -Russian x Kurozan-

2016-01-25

 

ロシアン時計ベルトのご注文。表はロシアンで裏に黒桟の組み合わせで二つ穴。バネ棒はレバー付きです。時計近くのカガリは適度に存在感を出すためシニュー糸2/5の太さで2巻きしてあります。「 思っていた以上によくて満足しています。ステッチがハンド特有の風合いがあってヴィンテージウオッチにとても良くあいました。」 ありがとうございます。実は同じお客様からもう一本ロシアン時計ベルトをご注文頂いているので明日またご紹介致します。

 

Watchbelt -Elephant x Kurozan-

2016-01-22

 

スペアはエレファントと黒桟のコンビベルト。「黒エレファントも、スペアにしておくのがもったいないくらいの出来映えです。本当にかっこいいですね。」 写真だと今ひとつ伝わらないところがありますがエレファントの個性が上品にまとまっています。「スペアのエレファントも、使わないのがもったいなくなり、これも使っています。」 僕が作るものは実用品なのでお客様のご満足が得られた時がやっぱり一番嬉しいですね。信用してご注文下さるお客様には感謝の言葉しかありません。

 

Watchbelt -Russian x Kurozan- #2

2016-01-21

 

装着した写真をお客様から頂きました。時計はロレックスのデイト自動巻。お客様の生まれ年である1971年製造のものだそうです。「文字盤は本来はブラックミラーだったはずなのですが、エイジングによりうすく茶色がかっていますので、ロシアンカーフにうまくマッチするのではないかと思っております」 文字色はクリーム色なのでナチュラルの糸を用いました。ロシアンは色が沈んでいくので使用につれてより時計と馴染んでいくのではないかと思います。 「既製品の高級時計ベルトを買うよりも、はるかに大満足です。」 スペアのベルトも製作させて頂いたのでまた明日。

 

Watchbelt -Russian x Kurozan- #1

2016-01-20

 

ロシアンカーフの時計ベルト。裏張りの黒桟は耐久性を上げ使い心地を良くしてくれます。バネ棒はレバー付きでベルトの交換が可能な様に。デザインは時計本体に合わせているのですが、明日ご紹介させて頂きます。

 

Watchbelt -Elephant x Kurozan-

2016-01-18

 

時計ベルトのご注文がいくつか入ったので、製作の前に自分用を試作。ブラックのエレファントに黒桟の裏張りです。はっきり言ってこの組み合わせはメチャクチャ格好良い。個性的なエレファントが主張し過ぎず上品に収まり、裏地の黒桟はサラッとした肌触りで快適な着け心地。なおかつ相当頑丈なベルトでありながら、ラバーのようにしなやかで使いやすいのです。

 

Mouse Pad -昭南ベンズxウルヴァリン社ピッグスウェード-

2016-01-16

 

極上のヌメ革。見た瞬間、触った瞬間にそう感じさせてくれます。厳選された原皮はしっかりと丁寧に鞣されて、きめ細かく美しい銀面はしっとりと吸い付くような手触りです。裏面にはウルヴァリン社のピッグスウエードを用いることで滑り止めの機能を持たせています。重量感を持たせつつ反り返らないようするために、性質の異なる分厚い革を貼り合わせました。オーダーしてくれたのは宇都宮の老舗印鑑店 鈴印 社長の鈴木さん。奇遇にも同い年。縁とは不思議なもんですね。このヌメ革のようにお互い良いエージングをしていきましょう。モノの感想はブログ(コチラ)をご覧下さい。

 

Indigo RIBAR & Raspberry SHOEHORN

2016-01-15

 

妻の友人からオーダー頂きました。藍染のリザードに藍染のコードバンを合わせたキーホルダーとラズベリーのリザードのシューホーンです。僕が千葉に住んでいた頃に自宅に遊びに来てくれたこともある方で、当時の懐かしい生活の空気が自分の中に蘇ってきましたね。「馴染んで行くのが楽しみです。早速つかわせていただきます。」 お元気そうで何よりです。ご注文ありがとうございました。

 

SHOEHORN & PALM whisky

2016-01-13

 

年明けにマルシン靴店さんで実演をしていたところに来てくださったお客様。その場でシューホーンとカードケースPALMをオーダーして頂きました。いつの間にか増えてしまうカード類。PALMは構造をシンプル化しコンパクト大容量で、プラスチックの厚手のカードでも20枚程度は十分に収納出来ます。僕は片側にカード類、もう片側には名刺を入れて使用しています。「カードケースはコンパクトの割にたくさん収納できスーツにもってこいです。また、ウィスキーコードバンの色合いが深みがあり気に入りました。」 ご注文ありがとうございます。

 

レイヤードストラップ

2016-01-11

 

初めて製作するタイプの時計ベルト。昨年知り合ったzenmaiworksの佐藤社長からオーダー頂きました。ベルトはHorween社シェルコードバンのウィスキー。台座は新喜皮革コードバンのネイビーで、裏張りは共に黒桟を用いています。時計ベルトの裏張りで最近よく用いているのが黒桟革。耐久性が高いと共に、サラッとした肌触りで着け心地が良いんです。台座の縫糸は青ですがループの部分のみ黒にして、裏面のデザインもスッキリと。納品後にブログ(コチラ)にも掲載して頂きました。ご注文ありがとうございました。

 

A5 note cover 黒桟 x ブライドル #2

2016-01-09

 

内装は深め。ノートの表紙を差し込んでも途中で止まるので先端に余白があり、この部分にペンが納まるようになっています。このアイディアは初めてやりましたが、カバーの先端が曲がらないゴム留めと相性が良いですね。「ノートとペンを入れてみましたところ、寸法はピッタリです。裏革の色もイメージどおりでした。満足のいくものを手にすることができました。大切に使わせていただきます。」 また一つ勉強になりました。ご注文ありがとうございました。

 

A5 note cover 黒桟 x ブライドル #1

2016-01-08

 

1cm厚程度のA5ノートを2冊収納するノートカバー。表革は黒桟にボルドーのアメ豚で裏張り、内装はネイビーのブライドルで青糸を通してあります。カバーはゴム留めにしたいとのご要望を頂いて、アタッチメントを差し込むためのスリットを設けました。

 

LOF #4 x bridle #2 good or bad? accept as it is.

2016-01-06

 

留め具はマグネット仕様です。カバーの表面に出っ張りが出来ず、開け閉めも容易。名刺入れの部分にはスタンプを配置しています。が、お客様からここまでスタンプ面が汚れているとは思わなかったとのご連絡を頂きました。日本の革であれば表も裏も均一に仕上げられていますが、シェルコードバンは裏面の汚れ等は全くと言っていいほどケアされていません。日本とアメリカの市場の違いが、作り手の感覚の差となって現れているのだと思います。そして革を購入してみないとどのような状態かは分からないのです。その旨説明してご納得頂きましたが、事前にお話をしておくべきだったなというのが反省点です。ただ、これもそのシェルのみが持つ唯一の景色と積極的に捉えることも出来ます。「この味のあるホーウイン刻印を気に入って参りました。一生大切に使わせて頂きます。」 日本の製品はクレームが出ない事に非常に大きなウェイトが置かれていますから、異文化の感覚に触れると改めて日本市場の特殊性に気付かされますね。ご注文ありがとうございました。

 

LOF #4 x bridle #1

2016-01-05

 

シェルコードバンの#4で製作したLOF。内装はブライドルレザーで小物入れは#4を用いています。表革のシェルコードバンはアメ豚で裏張りして張りを出し、かっちり目に仕上げてあります。

 

sew into the future

2016-01-03

 

あけましておめでとうございます。今年もエナジー燃やして縫いまくっていきたいと思いますのでよろしくお願いします。仕事は昨日から始めており、今日は宇都宮ユニオン通りのマルシン靴店さんで午後から実演をさせて頂きます。良かったら散歩がてら遊びに来てください。

 

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