three2four

 

日常の出来事など含めて気ままに綴っています

 

A year in a moment, a moment in a year

2014-12-31

 

年明けから縫いまくり一瞬で過ぎ去った2014年。その中の瞬間瞬間では自分に負けないモノ作りを心がけてきました。それをお客様が汲んでくださった部分はかなりあったかなと。昨年もだいぶ技術向上したつもりでしたが今年はそれ以上。やればやるほど自分自身が際限の無いモノづくりの魅力に引き込まれていきました。それと同時に感じていたことは、自分の幸せとお客様の幸せがかなり純粋に一致するとういこと。その時の自分の最大値から更にもう一歩踏み込んだ努力を重ねることで、ご満足が得られて技術の幅が広がり次の仕事にも繋がっていったように思います。手間のかかる手縫い製品ですが、気に入って長くお使い頂くことで価格を大きく上回るバリューを提供出来ると考えています。製作したモノがお客様の日々の生活に少しでも潤いをもたらしたら作り手としては嬉しい限り。ご興味のある方は是非お問い合わせ下さいませ。当サイトをご覧頂いている皆様、今年も一年間、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。

The year 2014 sewing on went so rapidly like a moment. In a every moment I made a effort to make bettter product. Many of my customers felt it. Last year I made progress in technique but much more this year. The more I make product, the more attarctive making product become. At the same time I noticed my happiness coincide with the happpiness of my customers. The effort over my limit made customers true satisfaction and lead to the next order. Though hand sewing product cost heavy, long year satisfactory usage brings you much more value than price. If my products make your everyday life more heart filling, that is my pleasure. Please contact me if any interest. Thank you so much to everyone visiting my site. I look forward to your continued good will in the coming year.

 

メッキ加工

2014-12-29

 

ブライドルで製作したCLIP。表革はネイビーのスウェードで裏張りをしています。重量感のあるイタリア製のマネークリップは黒ニッケルでメッキ加工を施しています。右のメッキ加工前と比べるとグッとおさえた雰囲気になっています。こんなシンプルな合わせも格好良いですね。

 

リングベルト 黒桟xブライドル

2014-12-27

 

引っ張りに強いブライドルの一枚革と、スウェードで裏張りした黒桟の組み合わせ。黒ニッケルの金具は黒桟の煌めきと相性が良く好んで使っています。リングベルトなので無段階の調整ができて、スウェードの裏張りによりしっかりと締まります。革を漉いて滑らかに繋いでいるので余計な引っかかりもなく快適です。

 

ガルーシャのカードケース

2014-12-25

 

こちらも技術開発の過程で製作したものです。ピッグスウェードで裏張りしたガルーシャとブライドルをブルーの糸で縫い合わせています。ガルーシャのビーズを削ることなく真っ直ぐに縫製することが出来るようになりました。今年の春にご相談頂いたアイテム製作に向けて大きな一歩です。

 

Ford 1939 pickup truck

2014-12-23

 

こんな車が今も現役で走っているなんて驚きですよね。年代物をこよなくを愛するお客様が所有されているもの。メチャクチャ格好良いハーレーもお持ちで正直うらやましい。「どうやって作成したんですか。不思議で仕方がありません。」 カードケースの表に写真を転写しています。ディテールまでクッキリと表現するのが難しくて今まで散々失敗してきたんですが、ようやくうまく行くようになりました。

 

シンプルなカードケース

2014-12-22

 

2枚の革を縫い合わせたカードケース。技術開発の過程で製作したものです。内容はまた明日お伝え致します。

 

黒桟「極」世界一現物のカードケース

2014-12-20

 

素材展では世界最大規模のAPLF展示会で、日本で初めてグランプリを獲得した黒桟「極」。香港会場で展示されていた現物を用いたカードケースです。「黒桟「極」のふわふわの質感と、よく見るとシボの頂点のみが黒の漆喰の光沢があって趣深い皮ですね。内装のクロコとコードヴァンの組み合わせはパーフェクト。クロコの裏張りに黒桟を用いるあたりの拘りも、私にはたまらなく嬉しい配慮です。」 黒桟「極」のふっくらした質感を活かすため、テンションは抑え気味に縫製してざっくりした風合いを出しています。内装は蝋引きのコードバン。ブルームが取れると透明感のある美しい黒になります。クロコは薄くすいた黒桟で裏張りしました。よく出し入れするカードを入れる箇所なので、摩擦を減らし出し入れが容易になるようにするためです。黒桟「極」は柔らかい、分厚い、シボが大きいため、ステッチを綺麗に出すのが難しい革でした。ここは更なる工夫と経験が必要です。

 

裏地

2014-12-18

 

「中を開いて両サイドのポケットの仕掛けにニンマリしてしまいました」 フラップの方はホールド性のあるエナメルパイソン、ポケットの方は滑りの良いリザードと機能を考えた裏張りをしています。普通のパイソンはウロコがたってくるのですが、エナメルコートのパイソンはそれがありません。ロックとお洒落が大好きなお客様なので、裏地へのこだわりも楽しんで頂けるかと隠し仕様を入れてみました。

 

QUO VADIS cover ブライドルxクロコ black + yellow

2014-12-17

 

こちらも前に財布をオーダー頂いたお客様からリピートでご注文。クオバディスビジネスプレステージのカバーです。「手帳を受け取りました。手に取って素晴らしいの一言」 僕が以前製作したマーチンカラーの財布を覚えていて下さって、黒のブライドルに強い黄色のステッチを通しています。糸が染料を拾ってしまうので撚り糸を使用したかったのですが、この強い黄色の撚り糸が見つからずシニュー糸を用いました。内装のメモバサミとポケットはクロコです。素材の組み合わせと、おさえた色合わせ。シンプルでいて何処かロックなテイストの手帳カバーです。

 

MOLESKIN cover 黒桟x藍染xリザード + 白糸

2014-12-15

 

いつもお世話になっているお客様からのMOLESKINカバーのご注文を頂きました。表は黒桟革。中はネイビーのピッグスウェードで裏張りし、左右に赤のリザードと藍染コードバンというユニオンジャックのようなカラーリングのご指定でした。リザードはアメ豚で裏張りをして張りを出しています。白の撚糸を使っているのですがこれが難しい。3mmピッチで手縫いしているので30cm縫い進む間に糸は100回も革に出入りを繰り返します。その間にどうしても革の中の染料を拾って真っ白な状態をキープできないのです。しっかりと蝋引きされた糸を用いているのですけどね、、。完成してからなるべく綺麗にしておきました。「全体的に自分のイメージ通りで大変満足しております。閉じて置いてあるときの赤のチラ見せがかなり格好良いです!」 他にも気が付いたことをたくさんコメントして頂きました。本当にありがとうございます。

 

お問い合わせについて

ご連絡を頂く際に、お客様のメールアドレスが誤っている場合があります(スペルミスや全角入力となっているetc)。こちらから返信を差し上げることが出来ないため、恐れ入りますが半角英数で正しく入力して頂くか、info@three2four.net宛にメールをお願い致します。

 

かかとのかたち

2014-12-13

 

シューホーンの形、大きさ、カーブは自分の踵の型から決定しました。この型に押し付けて張り合わせているので、シューホーンの反り、曲がりは踵の形状にあったものになっています。僕は身長175cm、体重65kgなのでそこそこ標準的であろうという前提のもと、あとは使用につれて変化する革の特性に任せようという考えです。

 

シューホーン完成

2014-12-12

 

仕上がりの綺麗さと耐久性の観点から1枚革折り返しで2重リングを通しています。バッグの内側などにかけられるようにスナップも使用。折り返し部分が後ろに反っているのは使用する際に手が足入れの邪魔にならないようにするためです。革の張り合わせには自分の踵からとった型を用いることで、踵のカーブにあった形状にしています。ただ、金属芯は入れていませんので使い込むとお客様の踵に馴染んでくることと思います。

 

巨大スモールとエレファント

2014-12-11

 

先週仕入れてきた大物2点。幅59cmのスモールクロコでコンディションも上々。ここまで巨大になると値段もスゴイことになってきます(汗)。そしてエレファント。ライトグレーなので藍染にしたり、茶系に染めたりと融通が利きます。いまから裁断を考えるだけでプレッシャーですが、良いものに仕立てたいと思います。

 

koenji nite

2014-12-09

 

夜は高円寺で飲み会。日頃からお世話になっているzinryuさん、poitiさん御夫妻、SAFARIの店長さん、アドラーブルのオーナーさんと。何を話したかよく覚えていないので、大したことは話していなかったんだと思います。ただ、とても心地の良い時間を過ごしたことだけは覚えている。楽しい時間は本当にあっという間に過ぎてしまい、みんな物足りなさを感じつつ次回またと約束をして高円寺を後にしたのでした。

 

Leather Forever

2014-12-08

 

上野の国立博物館で開催中のエルメス展。携帯にダウンロードしたQRコードを提示することで無料で入れますが、その内容には一切の妥協がなく恐るべき労力を投入しています。モノの素晴らしさはもちろんですが、来場者を楽しませ憧れを喚起する展示。世界の頂点に君臨するブランドを構築、維持する凄まじさを感じ圧倒されるものでした。作り手はもちろん、そうでない方が訪れても十分楽しめると思います。12/23まで開催されていますので、ご興味のある方は是非足を運んでみてください。

 

トート機能拡張

2014-12-05

 

シューホーン2nd試作は#4と真鍮スナップの組み合わせ。金具の狭いループに革が通らないため、1枚革で折り返しは出来ません。よって同じ角度・長さで漉いた革を一枚革のようにつないで、余分な凹凸が出ないようにしています。スナップにしたのはトートの内側に付けたリングに下げられるように。「トートだけでも望み通りなのですが、追加機能のシューホーンは期待を良い意味で裏切るアイテムで、これには脱帽です。」 場所が決まっているとなんとなく気持ちいいですよね。あ、今日、明日と仕入れや展示会で都内に行ってまいります。

 

スタンプとウルヴァリン

2014-12-04

 

シェルコードバン一枚革仕立てなので内装にスタンプを配置しています。チラリとのぞくスタンプは男心をくすぐりますね。内装ポケットはサイドを縫ってから引っくり返しているので容量があり出し入れもしやすいものになっています。素材はウルヴァリン社ピッグスウェード。ニューバランスなどのスニーカーにも採用されている革で、しっかりと厚みがあり非常に頑丈。一枚革で仕立てられるので手縫いで内装ポケットを作るには持って来いの素材です。同じピッグスウェードと言ってもライニングに使用される国産とは全くことなる革と言えます。

 

Totebag #4

2014-12-03

 

コードバン1枚3点仕立てをご注文頂いたお客様からリピートです。シェルコードバン#4とクレイトン社ブライドルのコンビ。よく合いますね。「#4の3点セットも素晴らしい出来でしたが、今回のトートはそれ以上の完成度です。このトートは#4という素材の良さ・深みを存分に堪能出来ますが、それは一重に素材のポテンシャルを十二分に生かして形に出来る製作者の腕あってこそなのだと改めて感じました。」 出張疲れも吹き飛んだと仰っていただき本当に嬉しい限りです。これも価値観を共有してくださるお客様のお陰で僕としては感謝しかありません。このトートがお客様の日常をより心豊かな方向に転がしてくれることを心から願っています。

 

藍の色合い

2014-12-02

 

こちらは屋外で撮影したもの。光の加減で表情がかなり変わり、味わい深い色が楽しめます。金具を巻いている部分の革が反り返っているのは、指に引っかかり持ちやすくするのと、使用時に手が踵の邪魔にならないようにするためです。

 

シューホーン 1st試作

2014-12-01

 

藍染コードバンのハギレを用いて携帯用シューホーンの1st試作を作ってみました。一枚革の折り返しで2重リングを通したもの。自分の踵の型から必要な面積や長さを出したものです。「携帯出来るシューホーンを買おうと思って、色々探していた所です。まさにドンピシャのチョイスです」 うまくタイミングがハマって良かったです!金属芯を入れていないので使い込むにつれてお客様の足に馴染んでいくことと思います。

 

藍染コードバン トートバッグ

2014-11-29

 

同じお客様からのオーダーその3。藍染コードバンのトートバッグです。少し赤みのある茶色がご希望とのことで、コンビ素材はクレイトン社のブライドル。真鍮との相性もバッチリです。「自分の想像を軽く超えていく出来で最高としか言いようがありません。藍染めの変化といいますか、光の加減で表情が変わる感じが素晴らしいです。金具の色合い、縫い目のキレイさ、肩にかけた時の収まり具合、不満点が何処にも見当たらない完成度です」 信頼に応えるべく全力で取り組みご満足を得るというのはやはり最高なんです。「本当にオーダーして良かったです。しばらく眺めていたいというか、このトートを肴に今晩は一杯やります」 僕も幸せに浸りながら一杯やりつつ、お礼のメールを書いたのでした。

 

ティッシュケース クロコ

2014-11-28

 

同じお客様からのオーダーその2。久しぶりに製作したクロコのティッシュケース。「糸とスウェードがイメージ通りの色でありがとうございます」 尻尾の付け根部分。竹斑にちなんだ緑のカラーリングはお客様からのご指定。自分になかった発想で面白いなと思いました。

 

馬蹄 センザンコウ

2014-11-26

 

シェルコードバンの3点仕立て(VIEW,POCKET,PALM)を製作させて頂いたお客様からリピートでご注文頂きました。こちらも黒桟ライニングで馬蹄の機能性を一歩進化させたもの。「以前作成されたものより、落ち着いた色で気に入りました。それでいてコンパクトで使いやすそうで機能的。手に持った時の収まりが良くて使いやすそうでコイツはちょっとした散歩のお供として使っていきます」 馬蹄は人気がありますね。ありがとうございます。

 

馬蹄 エレファント

2014-11-25

 

初めて馬蹄を製作させて頂いたお客様からのオーダー。ロシアン、センザンコウに続いてエレファントと馬蹄はこれで3品目です。それにしてもすごい顔ぶれですね。マチはスッキリとブライドル、焦げ茶に染色したエレファントは黒桟革で裏張りし、コインが気持ち良く滑ります。「またまた素晴らしい商品ですね。素材の良さが前面にバツグンに出ており狙い通りでした。また黒桟とブライドルとエレファントの茶がシックに上手くまとまり調和がとれておりますね。」 実はお客様の所有されているエレファント靴の焦げ茶に合わせて染色をしました。靴に合わせて密かにペアで馬蹄を使用しますとのこと。Nさん、いつも応援して下さりありがとうございます。

 

馬蹄 ヌメ革

2014-11-24

 

地元宇都宮の市役所で行われている起業相談で沢山アドバイスを下さったAさん。それから色々と気にかけて下さりお世話になっております。そんなAさんからご主人の誕生日ということでオーダー頂きました。「早速今日から夫が使ってます。本人とても気に入っています。」 家もそんなに遠くないのでばったりお会いしたりするかも。今後ともよろしくお願い致します。

 

POCKET plus Crocodile

2014-11-22

 

鍵挿しを付けたPOCKET plusをクロコで製作しました。鍵は3本、出し入れしやすいように斜めに挿さります。裏張りとステッチは雰囲気たっぷりなエバーグリーン。鍵挿しとストラップは黒桟でアクセントを効かせています。「クロコなのに上品>ワイルドな佇まいで素晴らしい。エバーグリーンとの相性もいいですね!そして何よりも、このお財布には作り手の魂が宿っているためか、一層特別なオーラを感じます!」 不思議なもので自分が本当に良いと信じるものを精魂込めて作ったものってオーラが出るんですよね。ご注文ありがとうございました。

 

POCKET whisky

2014-11-21

 

黒桟革のPOCKETを製作させて頂いたお客様からリピートでご注文頂きました。今回はシェルコードバンのウィスキーです。「シェルコードバンも、これまた格別ですね。また、使い始めることができて、とても嬉しいです。」新たな部署に移り奮闘されているとのこと。応援してますよ!財布を見たらそのことを思い出してくださいね。

 

Russian Keyholder

2014-11-19

 

新車の購入に合わせてオーダー頂いたロシアンカーフのキーホルダー。ご要望に合わせ少しショートサイズにしています。厚みのある革を3枚重ねているので、しっかりと握っても歪まない程に頑丈です。真鍮の金具、ウィスキーコードバンとともにエージングをお楽しみくださいませ。

 

イラストの転写

2014-11-17

 

写真から輪郭を抽出してイラスト化したものを革に転写しました。これまで散々失敗してきた試みですが、工夫を重ねて細部までクッキリと表現出来るようになりました。自分のお気に入りの靴の靴ベラ。使う喜びを与えてくれそうですね。まだいくつか実験が必要なので経過はまた追ってお知らせ致します。

 

焦げ茶 エレファント

2014-11-15

 

こちらは焦げ茶に染色したエレファントです。最初は焦げ茶の染料をそのまま使用したところ黄色っぽい茶色になってしまいました。イメージと全然ちがう。そこでハギレを使って色のブレンド方法を試行錯誤。好みのこげ茶に仕上げることができました。またひとつ勉強になりました。

 

藍染 エレファント

2014-11-14

 

先日入手したライトグレーのエレファントも一部をカットして藍染にしてみました。これも非常に面白い。剣道の道着のような和風テイストになりました。何を作るあてもなく革を買ってしまいましたが、そのうち財布でも作ってみようと思います。

 

藍染 コードバン

2014-11-13

 

コードバンのナチュラルを藍染しました。これを胴体にしてトートバッグを製作します。写真ではお伝えできないのが残念ですが、室内ではかなり濃い色で屋外だと光の加減により表情が相当に変わります。

 

藍染 クロコ

2014-11-11

 

クロコのクラスト(仕上げ前の革)を入手して、藍染加工を施しました。ウロコの中でもフチの部分は藍が濃く染め付き、中央にかけてグラデーションに。伸縮性のあるウロコの谷間は薄い色で残っています。藍は空気に触れて酸化することで発色するので、繊維の構造や密度差によりこのような染め付きになるのでしょうね。鮮やかな発色と表情ある染め付きが、クロコの魅力をさらに引き出してくれました。

 

CLIP 蝋引コードバン x 昭南ヌメ

2014-11-09

 

最近手に入らなくなってしまった国産の蝋引コードバンと極上のヌメ革を合わせたCLIP。紙幣、コインと最低限のカードをスマートに持ち歩けます。見やすいボックスタイプのコインケースは表革までを一気に縫製しており、シンプルなデザインと容量の最大化を実現しています。ブルームが取れるにつれて透明感のある艶やかな黒が現れてくるハズです。

 

DOUZE whisky + russian

2014-11-07

 

一枚革を折り畳んだコインケース。シェルコードバンのウィスキーで蓋裏にロシアンを使っています。閉じるとコンパクトで手になじむ形状、開くと窮屈感がなく非常に快適に使えます。

 

Russian Long Wallet

2014-11-05

 

オーダー会最後のアイテムはロシアンカーフの長財布です。「商品受け取りました。正直、久しぶりに感動で手が震えました。長財布のロシアンとコードバンの組み合わせが、想像していたもの以上の落ち着いた色の組み合わせと仕上がりに大変感動しております。これからゆっくり大切に使い込んでいきたいと思います。」 送り出すのが名残り惜しくて、本当なら直接お渡ししに行きたかったほど。自分の全力で製作したものでお客様のご満足が得られるのは作り手として最高の喜びです。ありがとうございます。

 

LOF 黒桟 

2014-11-03

 

黒桟の煌き、コードバンの艶と柔らかなスウェードを組み合わせることで、黒一色の中にも表情があります。「LOFは、初めて見たときの機能美と黒桟革というこちらも初めての素材に改めて手にするとほれぼれします。黒一色が男らしく、無骨な感じもするので大満足です」 LOFの設計思想はコチラ。自身の仕事の経験に基づき、かなりのstudyを重ねて設計したものです。設計思想に賛同できる部分が多い方には非常におすすめです。

 

CLIP Clayton Claret

2014-11-01

 

ブライドルレザーの老舗である英国クレイトン社が鞣したコードバン。非常に繊維の詰まったエージングが楽しみな素材で、製作したのは自分でも愛用しているCLIPです。利き手に合わせた設計なので紙幣はめくりやすくコインの取り出しも快適。カードは3-5枚ほど収納出来ます。紙幣をめくる動作が格好良くスタイリッシュな財布です。糸とコバは黒で引き締め、開けるとゴールドの金具が効いています。「クレイトンのコードバン。ねっとりした感じ、最高です!エイジングが楽しみです。」 ご注文ありがとうございました。

 

LOF 黒桟茶 x エバーグリーン

2014-10-31

 

A5ノートをはじめ、A6メモ、ペン3本、名刺、付箋などを入れる小物入れまでを備えたノートカバーLOF。これだけ持っていれば安心なので、使い出すと手放せないアイテムです。色合わせは僕自身も非常に好きな黒桟茶色にエバーグリーンで、落ち着いていて雰囲気があります。「黒桟(茶)×エバーグリーンの組合せはとても気に入ったので、ビジネス関係のモノをお願いするときはこの組み合わせで統一しようと考え中です」 ありがとうございます。

 

New Start New Item

2014-10-29

 

新しい職場でのスタートに合わせてご注文頂いた黒桟革の名刺入れです。黒桟の茶色にピッグスウェード裏張り、内装はブライドルと黒桟のコンビです。漆の上品なきらめきは地味すぎず派手すぎず、静かに個性を主張してくれることと思います。モノが好きな方とは話のきっかけになるかもしれませんね。今後もますますのご活躍をお祈りしています。

 

真っ直ぐ、等間隔に

2014-10-27

 

これが意外な程に難しいんです。実際にやってみると単純なことの中に存在する奥行に驚かされます。革の裁断から仕上げまでの工程は勿論ですが、それ以前の設計手法や材料、道具に関する知識・経験など総合的にレベルアップしないと綺麗な縫い目が作れない。しかし、最初はガタガタな縫い目が、技術向上により誤差が視認出来ないくらい正確になります。これは僕が製作の具体的な指標にしているデザインや耐久性に繋がっていくのです。

 

1 shell 3 piece #4 and more

2014-10-25

 

左はオマケで製作したキーホルダーです。これだけ分厚いと縫製が大変ですが、頑丈なものに仕上がります。右はPOCKET用のショート引手。実はお客様からショートの引手をリクエストされていたのを製作時に忘れてしまい、後追いで納品させて頂きました。指への引っ掛かりが得られるように芯材を入れ後半に行くにつれて厚みを増し、おしりの円形の部分だけはデザイン的にシャープさを出すため薄くしています。「早速、長財布とカードケースを使用しましたが、クライアントが興味津々でクオリティの高さに驚いていました。自分が所有する満足感もさることながら、人から褒められる満足感は格別で、注文して本当に良かったと思った瞬間でした。」 ありがとうございます。より良いモノを目指す気持ちが湧いてきます。

 

1 shell 3 piece #3 CARD CASE

2014-10-24

 

最後はカードケースです。以上が#4の3点仕立てで、これだけのモノが揃うと本当に迫力があります。「写真で作品を拝見していましたが、想像していたもの以上の質感・仕上がりに大変満足しております。これから使い込んでいく過程でのシェルコードバン#4の経年変化が楽しみです」 ありがとうございます。#4のエージング、確かにとても楽しみですね。お客様から頂いた熱を自分にチャージして今日も頑張ります。

 

1 shell 3 piece #2 POCKET

2014-10-23

 

2点目はコンパクト財布のPOCKETです。大きなマチに仕切りが1枚というシンプルな構造で、財布が大きく開くため中を覗く窮屈感が非常に少ないのが特徴です。L字ファスナーの財布は数あれど、使用性はかなり異なるものになっています。高円寺SAFARIさん(3号店)に在庫がありますので、都内の方は良かったら一度手にとって見てください。

 

1 shell 3 piece #1 LONG

2014-10-22

 

幻の#4を使った3点仕立てです。1点目は長財布。分割配置はスタンプを全面に活かすアイディアとして考えたもの。カード入れの一番手前なので擦れによる滲みが最も少ない場所です。お陰様でご好評頂いて定番アイテムとなりました。構造はベーシックなもので安心して使える良さがあると思います。

 

Shell Cordvan #4

2014-10-21

 

シェルコードバンの中で幻とも言われるカラー#4を入手出来ました。ホーウィンらしいムラと香りがあって、カブトムシのような、栗のような色合いですね。裏面にはロゴ、サイズ、カラー番号、スタンプが押されています。これで馬の片尻で2.7sqftは割と大きいサイズです。ちなみに、両尻がコードバン層で繋がったメガネと呼ばれるシェルがごく希に存在します。しかしシェルコードバンのメガネは幻中の幻。いつか入手して継ぎ目なしのコードバンベルトでも作ってみたいもんです。

 

Russian watchbelt for antique SEIKO

2014-10-20

 

7月のオーダー会でご注文頂いたロシアンの時計ベルトです。本体はアンティークのSEIKO。もともと雰囲気があって格好良い時計ですが、枯れたロシアンのベルトを纏うことで別物と思うほどに見違えます。根元は芯材を入れて時計のラグ(接合部)と厚みを合わせ、そこから徐々に0mmまで芯材の厚みを調整しています。縫糸はナチュラル。コバは無染色で仕上げているので、表から回り込んだロシアンや裏張り、芯材などがどのように重なり合っているのかわかります。

 

RHODIA #16 ShellCordvan #8

2014-10-19

 

再製作したロディアケースです。表はシェルコードバン#8の一枚革。楕円形のコードバンから大きな長方形を取るのは切り出し効率が下がるため非常に贅沢な使い方なんです。内装はブライドルレザーにポイントでクロコのカードポケットをつけています。「丁寧でビシッとした縫い、磨き込まれたコバ、機能的な紙挟みと美しい竹腑のクロコポケット、、3年後、5年後、10年後、20年後も、、大事に使い続けます。本当にありがとうございました。」 追加の費用負担を快諾くださりこちらこそ大変ありがとうございました。お陰様で残念な思い出で終わらずに済みました。「、、牛のヒヅメまで、、ありがとうごさいます、、大喜びで噛みまくってます!」 実は1st作は愛犬が噛んでしまったそうで、今回は牛のヒヅメ(犬用ガム)を添えて納品させて頂きました。これもまた一つのストーリー。モノへの思い入れを増してくれることと思います。

 

黒桟NATO x オメガDE VILLE

2014-10-18

 

スクエアなドレスウォッチにNATOストラップの組み合わせ。意外にもこれが非常に良くマッチします。ドレスウォッチのかっちりとした雰囲気をさりげなくあっさり風味にしてくれる。カジュアルな服装にも違和感なく合わせられますが、全体がカジュアルになりすぎないポイントとして効いてくれます。DE VILLEのベルトはスタンダードなものを製作しようと延ばし延ばしになってたので、もっと早く試せば良かったと思いつつも気に入って使っています。

 

Russian NATO strap

2014-10-16

 

なんとロシアンで製作したNATOストラップです。流石に世界中でコレ一本しかないと思います。表面はループも含めて全てロシアン。肌に触れる裏面は全て黒桟革にして、快適さと耐久性を確保しています。コチラは以前ガルーシャ時計ベルトを製作させて頂いたお客様からのご注文。お客様の方が大胆で自由な発想を持っているなと感じることが多々あります。きっと恐ろしく濃いアイテムを沢山お持ちなんでしょうね。「また何か思いついたらお願いするかもしれません。」 腕を磨いてお待ちしています、と書いたところで、、、腕が通用しないオーダーが来るような気がして来ました。次のメールを開くときはちょっとドキドキしそうです。

 

馬蹄 進化 by 黒桟

2014-10-14

 

小物の王様として古くから愛され続けている馬蹄。その魅力はクラッシックなフォルムと共に、優れた機能性にあります。平面スペースに展開されたコインは、見やすく出し入れが容易。この機能性を進化させるための工夫が黒桟革での裏張りです。ケースとの摩擦を減らすことで、コインが気持ち良く滑り降りてくるのです。

 

馬蹄 センザンコウ

2014-10-13

 

初めて馬蹄のオーダーを下さった方からのご注文で製作しました。「菱形ウロコの周囲の黒〜濃茶の色、革そのものの茶の色、マチ部分のブライドルレザー〜裏面の黒桟の色合わせが最高です。ウロコの特徴を活かした斬新なデザイン、レトロでアンティークな雰囲気のカラー、伝統的素材の黒桟の使用などなど、クラシックと今っぽい感じがデザイン、カラー、素材それぞれで高いレベルで融合している、素晴らしいアイテムだと思います」 ありがとうございます。センザンコウのカッコ良さを活かす素材と色の合わせを意図しています。手縫いを始めた当初はステッチを目立たせたいとか思っていたんですが、今は素材の良さを引き立てるような作り方を目指しています。

 

馬蹄 ヌメ革

2014-10-12

 

馬蹄コインケースが札入れのコンビになるアイテムです。手縫いの革製品を作る上では基本とも言えるヌメ革ですが、プレーンな素材だけに腕がそのまま現れてしまう怖さもあると思います。ヌメ革でシンプルに仕立てているのに惚れ惚れするようなもの。基本的な技術を磨き上げることでいつか実現出来るとイイなと思います。

 

BILLFOLD ヌメ革 x #8

2014-10-11

 

昭南皮革のヌメ革で製作したのがコチラです。表はヌメ革にたいして、内装は一転してシェルコードバンの#8。黄色のステッチが効いてますね。「ヌメ革とシェルコードバンの質感、キッチリとした縫製やコバが素晴らしいです。」 ありがとうございます。経年変化を存分に味わえるひと品ですね。これからの成長がとても楽しみです。コンビとなるコインケースも製作したので明日またご紹介したいと思います。

 

昭南皮革のヌメ革

2014-10-10

 

職人経験の長い友人が「コレが間違いなく最高」とまで言い切るヌメ革。実際に取り寄せてみると、質の良い原皮を非常に丁寧に鞣したものであると感じました。キメ細かく滑らかで、しっとりしていて繊維が詰まっています。床も磨いたらツヤピカに。もともとヌメは革らしくて好きな素材です。コレと思える革がひとつ増えました。

 

1 shell 3 piece Navy #4 Strap

2014-10-09

 

携帯ストラップも製作し、以上で納品です。「予想以上にサイコーな商品で大満足です。また次の商品を発注させていただきますね。」 ありがとうございます。お陰様でカメのようにゆっくりゆっくりと、どこまで続くか分からない道を進んでおります。日々の歩みは少しですが進み続けることを大切にしていきたいと思っています。

 

1 shell 3 piece Navy #3 Card Case

2014-10-08

 

3点目はカードケース。ご要望でマチ側にはポケットを増やして、マチ幅を少し大きめにしています。深いネイビーと明るいグリーンの合わせも面白いですね。技術が上がったり発見があったりで、毎日作っても作っても飽きません。

 

1 shell 3 piece Navy #2 Fit Finger Strap

2014-10-07

 

2点目はPOCKET。ひとつあると本当に便利な財布です。ストラップは縫製とブレイドのミックス。根元はフラットに縫製して摘みやすく、ボディは編込みで指への引っ掛かりが得られるように意図したデザインです。ブレイドはブライドルレザーのような硬い革でやると精度が出るんですが、しなやかなシェルコードバンなので仕上げ剤などで固めて編んでいます。

 

1 shell 3 piece Navy #1 Long Wallet

2014-10-06

 

その存在さえあまり知られていないシェルコードバンのネイビーで3点セットを製作しました。ホーウィンらしい深く色気のあるカラーで、裏面はかなりムラがありますが緑色になっています。今回はスタンプ部分の漉き床が薄かったのでアメ豚で裏張りして補強しています。また、札バサミはモミ豚で裏張りしてホールド性を出しています。

 

POCKET with Russian

2014-10-04

 

シェルコードバンのダークコニャックにロシアンカーフの外ポケットを付けたPOCEKTの左利き仕様です。最初は全面ロシアンカーフで、とのご依頼だったのですがPOCKETは底の部分の革が強い折り曲げに耐えないといけないので不安がありました。そこで片面で出来るだけ大きなロシアンの外ポケットをつけたものです。ロシアンは柔らかく濃色の部分を切り出しているのでダークコニャックとの合わせもハマっています。「思っていた以上に良い品で感動しております」 ロシアンとシェルコードバンの組み合わせに内装スタンプ配置した財布を初めて製作したのは、このお客様からのオーダーでした。随分昔のことのようにに感じますが昨年の2月。試行錯誤しながら毎日ほんの少しずつ製作の考え方が進歩しています。リピートでのご注文ありがとうございました。

 

極 CLUTCH inside

2014-10-02

 

ポケットは立体にしているのでスマホがスッキリと収まり出し入れも容易(※左写真は形がわかるよう縫製前に部品を撮ったものです)。タブレット用のスペースも小さなマチを設けてありスッキリと収納できます。分厚くクッション性のある黒桟「極」の柔らかな床面でしっかりと優しく保護されます。

 

極 CLUTCH

2014-10-01

 

黒桟「極」の特徴を活かすアイテムとして製作したのは、現代の必需品となったスマホやタブレットを収納出来るクラッチバッグです。この革の持つ驚異的なクッション性はデジタル端末を保護するのに最適。表面の大きなシボは美しく強靭であるとともに手で掴みやすく、内面はスウェード状で画面に優しく触れます。裏張りナシの一枚革で構成出来るので実に都合のいい素材で、傷や汚れに強いのもポイントです。実はこのアイテム、坂本さんからのご依頼を受けてJapaLeatherAward用に製作したもの。黒桟アイテムは他にも色々出るようで楽しみです。

 

黒桟「極」 世界一の現物

2014-09-30

 

世界最大規模の素材展であるAPLF展示会で今年グランプリを受賞した黒桟革 「極」。香港会場で実際に展示され世界の頂点を獲った現物の革を坂本さんから託して頂きました。漆がのった大きめのシボは美しさと迫力があり、裏面はスウェードのように柔らか。鞣し工程で革が収縮するそうで3mm程の革厚がありプルプルしていてクッション性が抜群です。この革の特徴を活かすアイテムを製作したので明日またご紹介したいと思います。

 

キーホルダーとティッシュケース

2014-09-29

 

7月にSAFARIさんで開催したオーダー会でご注文頂いた2品です。キーホルダーの表革はクロコの前脚から斑の入りの良い部分を切り出しており、裏はシェルコードバンのダークコニャックという希少革の組み合わせ。ティッシュケースは黒桟の茶色にエバーグリーンのピッグスウェード、同じくエバーグリーンのステッチを通しています。非常に相性が良くて気に入っている色合わせです。ご注文ありがとうございました。

 

靴とペンとメモ帳

2014-09-27

 

お客様から以前ご注文頂いた品の写真を送っていただきました。注文品ならではの楽しみ方、もともとお持ちだったオールデンのチャッカーとペリカンのボールペンに似合うものをイメージしてロディアケースをオーダー頂いたのです。ポケットに入っているメモ帳が実は靴とコーディネートされているなんてメチャクチャお洒落ですよね。楽しんで頂いている場面をアレコレ妄想するのも僕の楽しみです。次のご注文も頂いているのでお気に入りが増えるよう頑張りたいと思います。

 

折りたたみコインケース シェルコードバンネイビー

2014-09-26

 

名作パターンをアレンジして留め具をマグネットに変えたものです。マグネットにすることで開閉が楽になり、また金具劣化の心配がありません。一枚革を折り返しただけなのですがコンパクトで手に馴染む形状、容量も意外とありケースを開くと窮屈感が全くありません。手のひらを大きくしたような使い心地です。いつもは黒桟で製作していますが、これもまた使い込むといい雰囲気になりそうです。

 

底とライニング

2014-09-24

 

底は地面に擦らないように厚めの芯材を入れた上で高さのある底鋲を打っています。また、底面立ち上がりのカーブは底板が腰に当たるのを和らげてくれます。ライニングは薄く柔らかなピッグスウェードですが、底だけは明るめの茶色いアメ豚を用いてバッグの中が見やすいようにしています。

 

黒桟革トートバッグ

2014-09-23

 

横マチ型トートバッグの3作目は黒桟革で製作しました。ピッグスウェードで裏張り。ハンドルと底面はブライドル。金具は真鍮という定番の組み合わせ。3作目で製作に慣れてきた部分もありますが、素材が黒桟になり精度の高い仕立てをするのはやっぱり大変でした。でも頑張った甲斐はありましたね。「想像以上の完成度で感動しています。これから大事に丁寧にでもガンガン使っていこうと思います。ほんとうにありがとうございました。」 こちらこそ、お陰様で技術開発も進みました。 ありがとうございます。

 

名刺入れ リザードplus黒桟

2014-09-22

 

ネイビーのリザードに焦げ茶のピッグスウェードを裏張り、内装は焦げ茶のブライドルに黒桟の切り替えしをアクセントにしています。ネイビーと焦げ茶の落ち着いた色合わせに内装でちょっぴり変化を加えるのは結構気に入っているんです。1点のみですが高円寺SAFARIさん3号店に置いてあるので良かったら見てくださいませ。

 

季節の変わり目に

2014-09-21

 

久しぶりにこっぴどい風邪を引いてしまいました。都内出張した翌日の木曜から金、土と起き上がれず。都内では新宿に立ち寄ったりもしたので噂のデング熱も心配しましたが、医師に診てもらったところ普通の風邪とのこと。3日もロスしてしまいましたが、一つ良かったのは体からアルコールが完全に抜けたこと。こんなことがあると来年40才になったら週に1日は飲まない日を作ろうとか思ったりするんですが、今出来ていないことがある日を境に急に出来るハズもありませんよね、、、。目標を達成できなかった週末は飲まないとかの方が良いかもしれません。体調管理の甘い僕が言うのもなんですが、皆様は風邪など引かぬよう是非お気をつけ下さいませ。

 

クレイトン社コードバン 名刺入れ

2014-09-18

 

ブライドルレザーの老舗タンナーであるクレイトン社が手がけるコードバン。革を漉いてみると繊維が非常に詰まっていて強靭な革という印象で、ムラのある深い色も魅力的です。(Mさんのブログ[コチラ]でも紹介されています。) これからどのようなエージングを見せてくれるのかが非常に楽しみな革ですね。

 

探求と出会いと重なり

2014-09-16

 

「自分にとってはこのPOCKETは使い勝手、素材や仕上げの高級感といいやっと探し求めてた物に出会えた感さえあります」コンパクトで使いやすい財布を求め有名ブランドの様々なモデルを身銭を切って購入し実際に使ったこられたお客様です。「何と言っても財布の薄さ、理想的です。スーツでもジーンズでも嵩張らないのがありがたくエクセラのジッパーの滑りの良さコバの仕上げ、縫い目の細やかさ等素晴らしいと思います 」探し求めている物って出会ってやっとそれと分かるのかもしれませんね。製品の良さを分かっていただけて嬉しいのは勿論ですが、自分の仕事がお客様の生活の中で活きていく重なりを描けるのは作り手として幸せなことです。ありがとうございます。

 

RHODIA#16ケース detail

2014-09-13

 

メモ挟みの裏はピッグスウェードを裏張りすることでホールド性を得られるようにしています。名刺入れは出し入れのしやすさのため横方向、落下防止の観点から谷向きに。伸縮性のある方向を考慮してクロコを用いることでホールド性があり、収納する名刺の枚数にもフレキシビリティがあります。デザイン上もアクセントとして効いていて、ウロコと縫い目の雰囲気がたまりません。

 

RHODIA#16ケース バーガンディー

2014-09-12

 

もう1アイテムはRHODIA #16のケースです。「名刺入れ、ロディアケースともに重厚感があり、丁寧で考え抜かれた作り込みにより、革の良さがとても引き立っていました。」 、、ん?いましたという過去形、、。実はお届け後に不測の事態が発生して使用不可能になってしまったとのこと。しかしこのまま終わらせてしまうのはあまりに勿体無いので、一部費用負担をお願いしてもう1回製作させて頂くことにしました。気合を入れ直します。

 

名刺入れ バーガンディー

2014-09-11

 

こちらはバーガンディーです。お客様が重厚感と仰っていたのでバーガンディーの重たい色を活かすようにコバと糸は黒で引き締めています。同色でもう1アイテムご注文頂いたので明日またご紹介します。

 

名刺入れ ウィスキー

2014-09-10

 

ベーシックな形の名刺入れをシェルコードバンのウィスキーで製作しました。「がんがん使い込んで行きたいと思っております」 極細のシニュー糸は革に沈み摩擦がかかりにくいので、耐久性にも優れていると思います。シェルコードバンの質感、香りをたっぷりお楽しみください。次はトートバッグのオーダーも頂いております。ありがとうございます。

 

リザードパスケース plus クロコ

2014-09-09

 

ネイビーのリザードに裏は焦げ茶のスウェードを裏張り、内装はブライドルの焦げ茶と同色のクロコを合わせています。「パスケースはマットなネイビーとブラウンの組み合わせがとても美しく、今日は嬉しくて暫く手元に置いて触っております。一つのアイテムに4つの異なる革が同居しており、触れる部位により触り心地も異なるのもとても面白いです。」デザイン面からクロコは模様の面白い部分を、カットの形状までデザインに取り込むように考えて切り出しています。伸縮性に富んだ部位なので出し入れを頻繁に行う箇所に使用するのは機能、耐久性という点からも合理的なのです。印鑑キャップとパスケースを合わせリピートでのご注文。「ずっと探していたアイテムであり、やっと理想とするものに会えました。」ありがとうございます。

 

印鑑キャップ リザード黒桟ライニング

2014-09-08

 

ネイビーのリザード。厚みのある尻尾の部分を黒桟で裏張りして製作しました。ヨレが出ないよう裏張りは丸めて。キャップと印鑑が漆コートされたシボの頂点で接するので、摩擦が少なく出し入れがしやすいのです。「印鑑のケースはプラスチックのものや堅過ぎるものが多く、気にいったものが中々見つからず悩んでおりました。上品さと若干の艶っぽさが同居しており、大変美しく感じました。」外出先では朱肉が用意されていることが多いので、スマートに持ち運べるように最小限の革で包みインク汚れ防止に特化したキャップです。

 

Russian CLIP navy plus

2014-09-06

 

あまり目にすることのないネイビーのシェルコードバンをカード入れの差し色にしています。「実際、使ってみると機能性が抜群で大変気に入っております。特にお札の束を入れても拡がることなく、スマートにジャケットに入ります。デザインもロシアンカーフの手触りがとても馴染みます。ずっと使っていきたい逸品になりました。」マネークリップの使い勝手を追求するためにお客様の利き手に合わせた設計に出来るのは注文品の良いところ。独自のデザインが喜んでもらえるものになりとても嬉しいです。支払いのときにお札をめくる仕草も格好良いです。

 

細い時計ベルト

2014-09-05

 

もともとついていたのは5mm幅のベルトでした。エッジから2mmを縫うと縫い目の間隔が1mmしか残らないというおかしなことに、、。そこで根元のバネ棒を通す部分だけ5mmにし、そこからは両サイドに2mmずつ広げて9mm幅のベルトにしました。縫い目はエッジから1.5mmまで寄せています。これで縫い目の間隔は6mmになるのでバランスが取れます。一本だけだと痛みが早いので華やかなリザードと渋い黒桟で一本ずつ製作。「朝からベルトを眺めてはウキウキしてお仕事しています」 ありがとうございます。

 

洗濯あとのリザード

2014-09-04

 

ポケットに入れたまま洗濯したことに気づき、戦いを終えたジョーのように真っ白になっているお客様をtwitterで見つけてしまいました。革はフニャっとして表面の光沢コーティングが剥がれるのは勿論のこと、裏張りのスウェードやリザードの色まで抜けています。それでも裏張りは剥がれていませんでした。接着ってかなり強力ですね。まず、糸や金具を外してすべて解体。スウェードとリザードに染料を入れて補色および加脂してから圧力をかけます。革には可塑性といって力をかけるとその状態を保持する性質があるので、これで革がピシッと平らになります。蓋裏の革は歪んでいるので新しいものに交換して全体を縫い直しました。「見違えるようになっていて驚いています!!」手を入れればここまで戻せる革はやはり優れた素材ですね。

 

Russian CLIP without coin

2014-09-02

 

ロシアンカーフを表革にして内装はシェルコードバンのスタンプ入りという究極とも言える組み合わせです。色の薄いウィスキーカラーのみホーウィンスタンプを入れないという仕様変更があり困っていたのですが、たまたま某問屋さんでスタンプ入り(過去のもの?)を入手することが出来ました。始まりは昨年の年明け頃、モノ好きな方ならきっと喜んで頂けるハズと許可も得ず独断で入れた内装正面のスタンプ。以来、ご好評を頂き沢山のスタンプ入り財布を製作させて頂きました。「ロシアンとウィスキーのマッチングは絶妙ですね、良い物を有難う御座いました。また機会が御座いましたら宜しくお願いします。これからも素敵な作品をドシドシ作って下さいね!楽しみにしております。」こんなご連絡を頂くたびに嬉しいのと同時にもっと良いものを作りたいという想いが湧いてきます。

 

内装ポケット素材

2014-08-31

 

内装ポケットに使用したのはwolverine社のスウェードです。ニューバランスのスニーカーにも採用されており、柔らかさがありながらとても頑丈な革なのです。革問屋さんで見かけたことはなく、知り合いの誂靴屋さんに分けてもらいました。国産スウェードに比べて厚みがあるので一枚革で使用できます。またひとついい素材が見つかりました。

 

藍染コードバントートバッグ

2014-08-30

 

幅40x高さ30cm。大判のシェルをギリギリまで切り出しました。コードバンのトートでここまで大きなものはなかなか見られません。また、横マチなので容量もかなりあります。 ご好評頂いている藍染コードバンにブライドルと真鍮の組み合わせ。極シンプルなデザインですが、不思議なくらい存在感があります。最初に製作したときは気合のみで縫いきったので、大変とか思うことすらありませんでした。しかし2作目になり少し余裕が出てきたのかもしれません。とにかく疲れました。

 

オマケと中身

2014-08-29

 

クラッチバッグとお揃いでブレスも作りました。極シンプルな装いにこのブレスとクラッチを効かせたらとても素敵ですね。バッグの中身はカード入れのついた仕切りが一枚です。この一枚があることで全体に張りが出て強度が上がり、使い勝手も良いものになっていると思います。オーナー様がtwitterでお披露目して下さいました。<ポケット1><ポケット2><ブレス>「以上、世界でたった一つのクラッチバッグのお披露目でした〜!とてつもなくカッコイイです!」ありがとうございます。

 

ハチノスCLUTCH

2014-08-28

 

仕立てたのはthree2four初となる、そして以前からやってみたかったクラッチバッグでした。革厚の薄いハチノスはスウェード裏張りで補強し、内装はブライドルを用いてさらに強度を持たせています。おばあちゃんになっても使えるものをとのことだったので裏張りはエバーグリーンで落ち着いた雰囲気に。コバと縫糸は色を沈め極力目立たないようにすることで、特徴的なハチノス模様が際立つようにしています。ご注文頂いたのは時計修理師poitiさんの奥様。感想をコチラに掲載して頂きました。ありがとうございます。

 

最初で最後の革?

2014-08-26

 

焼肉屋さんでこの模様を見たことのある方も多いのではないでしょうか。牛の第2胃袋、ハチノス。独特の模様が魅力的です。革らしい柔軟性はありますが1mm足らずで裏張りして使用します。松本靴工房さんにあったこの革。以前zinryuさんに見せてもらった時にこんなものがあるんだなと驚きましたが、まさか自分が針糸を通すことになるとは。どんなものが出来るかはまた後日。

 

さよならsummer

2014-08-25

 

夏の終わりを前に家族で新潟の海に行ってきました。お盆を過ぎた平日なので高速道路も、宿も、海もガラガラです。宿の目の前の浜で海に入ったりカニを捕まえたり砂を掘ったりとのんびりムードで過ごしていたら、急に来た大きな波をかぶってメガネを流される悲劇発生。翌日に新潟市街まで行ってメガネを買うハメに、、、。でも思い出には残りそうですね。今年も訪れたのは海華亭かわいさん。色んな場所に行きたいので同じ宿に泊まることは殆どないんですが、ゆっくり寛げて料理も美味しいので気に入ってしまいました。

 

w-box 効果

2014-08-24

 

お客様から嬉しいご連絡を頂いてナルホドと。「VIEWに財布を代えてから財布に収納してる小銭の量が明らかに減りました。レジでキッチリ払えるかどうか判断しやすくなったのが大きいと思います」自分ではきちんと認識していなかったのですが、探すのが面倒だから小銭が溜まってしまうのでしょうね。”聞いてみれば当たり前”の中にもなんとなく分かっていること、認識して自分の情報棚に整理されていることがあります。必要なときに取り出せるのは後者ですから、近いようで全く異なる状態だと考えています。

 

w-box coin case

2014-08-23

 

ミドルウォレットに採用しているw-box。コインケースはボックスが使いやすい。1円、5円を他と分けたい。ということから考案したもので、他で見たことはありません。縦長のフタを開けると下部にハーフサイズのボックスがあり、ここに1円、5円を入れておくと1の位がすぐにわかるので支払いがとても楽です。「小銭入れがすごく使いやすくて感動しました 」自分で言うのもなんですが得体の知れないブランドの見たこともない構造のアイテムをご注文くださりありがとうございます。ボックスタイプは密閉構造ではないので小銭を溜めすぎるとこぼれるリスクがありますが、”小銭はなるべく使う”方にはおすすめです。

 

1 shell 3 piece -whisky + russian- #3

2014-08-20

 

最後はミドルウォレットVIEWです。独自の使い勝手、容量とコンパクトさに加えてホーウィンのスタンプをデザインに取り入れた財布は唯一無二。 「品物の出来も素晴らしく最高です。本当にいまだに興奮が収まりません。3品とも使用する際にコードバン、ロシアンカーフの順に質感を味わえるのがたまらなく明日からこの3品を使って行けると思うと毎日が楽しく幸せに過ごせそうです」three2four製品は機能主義ですが、それを超えたところで喜びのあるものを目指して行きたいと思っています。

 

1 shell 3 piece -whisky + russian- #2

2014-08-19

 

2点目はロシアンストラップのPOCKETです。下部は革を折り返しにしてあり、大きなマチがあるので大きく開きストレスのない使用感。この形が既製品に見当たらないのは量産効率が悪く不向きなのだと思います。中は一枚仕切りがあるだけですがコイン、紙幣、カードが入るのでコンパクトで便利な定番商品です。

 

1 shell 3 piece -whisky + russian- #1

2014-08-18

 

シェルコードバンのウィスキーにポイントでロシアンを使っています。まずはキーホルダーとカードケースPALM。キーホルダーは厚みのある革を3枚重ねているので小さくても頼りがいのある奴で実はなかなか好評です。枯れたロシアンにエージングさせた真鍮リングを合わせています。独自パターンのPALMはシンプルですが大容量で上部開口が大きいためカードを探しやすくなっています。

 

DOUZE 黒桟

2014-08-15

 

結婚して埼玉に引っ越してしまった飲み友のAくん。たまに宇都宮に来た時に一緒に飲んだり、先日はなぜか男二人で深夜カラオケに行ったり。もともとそれ程近しい間柄でもないので離れてもたまに会ったときに違和感なく付き合えます。そんな彼がオーダーしてくれたコインケース。変わった形ですが使ってみると大容量で窮屈感がなくとても快適。しなやかさと張りが同居したような黒桟革の独特のコシはこのアイテムにぴったりだと思います。

 

PALM ex

2014-08-13

 

PALMのカブセを伸ばしたものをというご要望があり、国産コードバンのネイビーで製作しました。革自体はホーウィン社のコードバンと比べてコシがあり、日本人らしい繊細な美しさが特徴です。昨年の秋に完成してからあまり製作機会のなかったPALMですが、なぜか最近になり急にご注文が増えてきました。ありがとうございます。

 

黒桟 カードケース

2014-08-11

 

表革は黒のスウェードで裏張りした黒桟、内装はブライドルレザーの組み合わせ。傷に強い黒桟、引っ張り強度の高いブライドル、柔らかで摩擦のあるスウェードなど、機能と素材適性のマッチングを考慮して。異なる素材を組み合わせて単色にメリハリを出していくのも好きな手法です。

 

RHODIA #12 -whisky & #8-

2014-08-09

 

シェルコードバンのツートンは初めて製作しました。お客様からのご指定で外側は傷等の目立ちにくい#8、内装にウィスキーという合理的な選択です。ペンホルダーの位置はご使用になるボールペン(ペリカンのスーベレーン300)にあわせて上の方に取り付けています。存在感のある革と上質なペンの組み合わせ。とてもかっこいいですね。

 

常緑color

2014-08-06

 

こちらも同じお客様からご自身のおばあ様への贈り物にとオーダー頂いたもの。表は黒桟の茶色、裏張りとステッチはエバーグリーンにしており、落ち着いていますが非常に雰囲気があります。こんなにしっくりと来るのは常緑樹と同じカラーリングだからかもしれません。「大変喜んでくれました!!80歳の誕生日には、同じ仕様でドル用の財布を作ってほしいと言われました。」ありがとうございます。暑い日が続きますのでお体に気をつけてお過ごしください。

 

ブライドルの贈り物

2014-08-04

 

ご友人への贈り物にとオーダーいただいたブライドルレザーのカードケースとティッシュケース。板のように硬いものが多いブライドルレザーですが、こちらは比較的柔らかくて扱いやすいため好んで使っています。しっかりと蝋引きしてあるので水や汚れにも強く、ガンガン使うには持って来いの素材です。

 

short handle

2014-08-02

 

トートバッグ用のショートハンドルも製作しました。スナップで簡単に交換出来るので、スタイルによって肩掛け、手提げと楽しんで頂ければと思います。真鍮は摩擦がかかる部分からエージングが進んでいくとはずなので何年か使用した後の成長した姿も楽しみです。

 

藍染コードバン ライターケース

2014-08-01

 

トートバッグのハギレで製作したもので、どこでも入手し易いBIGライターにあわせて作っています。今年は前半だけで数多くののアイテムを製作してきましたが、どれも随分昔のことのような感覚があるのが不思議です。いま取り組んでいることに集中できるようにする脳の特質なんでしょうか。

 

手帳カバー

2014-07-30

 

写真撮り忘れてました。すみません、、、。お客様が長年使用されている高橋手帳のカバー。シェルコードバンでシンプルにペンホルダーをつけたもので、内装にホーウィンスタンプを分割配置しています。お客様からイメージ図とポイントを箇条書きにして送っていただいたので、頭の中で完成像も描きやすかったです。「イメージを思い描いていたとおりの品で現物を手に取った際、年甲斐もなく興奮いたしました。ようやく理想の手帳カバーに巡り会えました。」ありがとうございました。

 

靴のイラスト化

2014-07-28

 

写真から輪郭を抽出してイラスト化。新しいアイテムに使用する予定です。うまくいくかはわかりませんが、何ができるかは乞うご期待。完成はだいぶ先になる予定です。

 

屋久島 #4縄文杉

2014-07-26

 

朝4時起床。前日に予約した登山弁当をピックアップして、路線バス、シャトルバスと乗り継いで縄文杉登山道の入口に6時過ぎに到着。道のりはざっくり3時間のトロッコ道、2時間の山道。まずトロッコ道がとにかく長い、、、。まだかまだかと緩やかな登りをひたすら歩き続ける3時間です。2番目の写真は途中にあるディダラボッチのモデルになった木だそうで、確かにそっくりでした。トロッコ道の終点にはトイレ、給水ができる休憩所があり、ここで一息入れてから本格的な山道2時間に突入します。トロッコ道で体力を吸い取られた後の急激な上りは正直かなりハード。3番目はウィルソン杉で、中には泉が湧いていたり見上げるとハート型になっていたりというロマンチックな切り株です。そしてほぼ気力のみでたどり着くのが縄文杉。樹齢7200年とも言われる悠然とした姿は格別で不思議な感動を与えてくれるのでした。

 

屋久島 #3太鼓岩

2014-07-25

 

美しい自然に満ちた屋久島の景色の中でも強烈な印象に残ったのが太鼓岩からの眺望です。苔むす森から急な登山道を登るのでかなり息が切れますが、そこから見る絶景は疲れを吹き飛ばしてくれます。指数関数的に切り立った山の頂きある巨石の直下から、1000mもの落差のある急斜面が遠く裾野まで広がっているのです。帰りはヤクザルの家族に会いました。

 

屋久島 #2白谷雲水峡

2014-07-24

 

アニメ映画の舞台となったことで有名な苔むす森は、時代を超えて原始の森に足を踏み入れた様な錯覚に陥る場所です。杉の中でも1000年以上のものを屋久杉と呼ぶそうですが、その迫力は圧巻で思わず声を上げる程。森林に覆われた山肌は潤沢な雨水により湿度を保ち夥しい量の苔に覆われており、そこかしこで屋久鹿を見ることが出来ます。切り株や倒木が新芽の土台となり森の木々が世代交代していく自然の仕組み(切り株更新、倒木更新)は興味深いものでした。

 

屋久島 #1なりたち

2014-07-23

 

戻ってきて興味が湧き少し調べました。屋久島は面積505km2、人口1.3万人。宇都宮は面積417km2、人口は51万人なので、面積スケール的には近いものがあります。もともとプレートの沈み込み部分で発生したマグマが海底でゆっくりと冷却されて花崗岩となり、それが周囲の堆積岩との密度差により1400万年かけて隆起し海上に姿を現したのが屋久島だそうです。雨による侵食を差し引いても1年に1mmは上昇し続けているとのことで、計算上は100万年後に1km上昇となります。地殻変動はこのような時間スケールで起こっていくんですね。小さな島ですが中央部には1900m級の山が連なり、日本一の雨量で深い谷が形成されています。海岸沿いは亜熱帯ですが、山頂付近は亜寒帯。この小さな島の中に九州から北海道までの気候が含まれていることになり、山頂部では冬には2mもの雪が積もるそうです。これだけ変化に富んだ自然環境を有する島も珍しいのではないでしょうか。

 

7/16-21不在にします

2014-07-16

 

気づけば年明けから縫いまくり新しいものも多く製作してあっという間に一年の前半が終了。続く大きな山場であるオーダー会も盛況となりました。本日から休暇で友人と屋久島に行って空っぽになってきます。旅行中の取るに足らぬ呟きはコチラ。もし気が向いたら眺めてみてください。

 

three2four オーダー会 お礼とご報告

2014-07-15

 

土曜、日曜と休日を割いてご来店頂いたお客様、そして関係者の皆様のお陰様でオーダー会は大変盛況となりました。お客様の熱を直に感じてエネルギーをいただき、あらためて気持ちの入ったものを作っていきたいと想いを新たにするところがありました。本当にありがとうございます。サイトでは動画を含めて商品説明をしていますが、やはり直接モノを見ながらお話させて頂くのが一番。今後このような機会を少しずつ増やせたらとも考えていますが、焦らず目の前のひとつをしっかりと作っていきたいと思います。

 

three2four オーダー会 7/12-13

2014-07-12

 

本日、明日と高円寺SAFARIさん3号店にてオーダー会を開催させて頂きます(14日から1週間はサンプルを見てのオーダーが可能です)。台風も長居することなく過ぎ去ってくれました。土日の2日間はお店に出ていますので、お時間ある方は是非遊びに来てください。高円寺でお会いしましょう。

 

ハンドルと内装

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ハンドルは持ち手の部分をブライドル2枚重ねにして安定感を出し、裏には鹿革を張ることでクッション性と吸湿性を確保しています。内装ポケットは上下2段の内縫いでコンパクトながら大容量に。内装側面はピッグスウェードでシックに、かつ柔らかにしつつ、底面のみ明るめの茶色いアメ豚を張ってバッグの中身が見やすいようにしています。

 

底鋲と横マチ

2014-07-11_2

 

今回の仕様変更です。底鋲をつける以上は底面が地べたにくっついてはあまり意味がありません。そこで底面には固めの芯材を入れた上で、適切な大きさと高さのある鋲で地面からの距離をとっています。ただ、底板を入れるとバッグを方にかけた際に腰に当たるので、それを和らげるために底面の立ち上がりをカーブにしています。また横マチにしてよりスッキリした作りにしています。

 

モジュール設計

2014-07-11_1

 

このトートバッグの大きな特徴はモジュール設計となっていることです。インターフェイス(接続仕様)を決めて各部を交換可能としているので、後から仕様の追加や変更が可能。製作する上でも各部を独立して製作出来るというメリットがあります。とくにバッグなど大物の場合は全部がくっついた状態でハンドリングするのが大変なので非常に有効な設計手法です。

 

新型トート完成

2014-07-10

 

最初にメールを頂いたのは3月でした。それからほぼ4ヶ月。日々様々なアイテムの製作を行いながら、相当な時間と労力を投入して完成に至りました。「バッグ届きました!んもう何というか・・・大人っぽくて色気のあるトートですね〜〜!素晴らしいの一言。こんなの見たことありません!シンプルながらも随所に拘りが感じられます!」自分の全てのエネルギーを注入して製作したものがお客さんのど真ん中に刺さるのは作り手として最高の喜びです。完成した後は達成感と同時に力が抜けてしばらく抜け殻になってました。詳細についてはまた後日触れていきたいと思います。

 

夫婦

2014-07-09

 

実はこのオーダー、「結婚4周年記念のお揃いの財布」でした。ご主人様は藍染のコードバンで決まっており、奥様はカラーのご要望のみでたまたま入手できた非常に状態の良いリザードを使いました。マチはあえて異素材に。パートナーの表素材をそれぞれ自分の内側に抱くことで夫婦という関係性を表すというアイディアです。「非常にコンパクトかつ機能的なお財布で大変満足です!私の大雑把な希望からこのような素晴らしいものを作っていただきありがとうございます。おかげさまで妻へのサプライズもうまくいきとても喜んでもらえました」 お二人で喜んでいる姿を勝手に妄想して、これからの製作のエネルギーにしていきます。ありがとうございました。

 

2FACE plus 藍染コードバンxリザード

2014-07-08

 

「カード2枚、札1枚、コイン数枚が収納できるモノを」というご要望でした。とても具体的な条件ですが形状などはお任せ。2ヶ月くらい悩んで試作は第4弾まで進み構造を決定。シャツの胸ポケにスッキリ収まるほど薄小さく、札、カードは財布を開くことなく取り出しでき、コインは必要なときだけ財布を開いて使います。極力小さく、使い勝手も確保した上で、最も効率よく部材が重なる構造を考えました。

 

LOF 藍染コードバンx黒桟xブライドル

2014-07-06

 

これまで散々製作してきたLOF。色んなアイテムの製作で考え方が進歩しているところもあり、あらためて型紙を切り直しました。また時間はかかりましたがその分精度は上がりました。「お客様との打合せが楽しくなりそうです。ガンガン使っていこうと思います。 」藍染コードバンx黒桟xブライドルはお客様ご指定の組み合わせ。ハマってますね。しかし、この深い藍色の良さが写真で伝わらないのが残念。経年変化も楽しみです。ご注文ありがとうございました。

 

デザビレ

2014-07-04

 

先日都内出張した祭に立ち寄った台東デザイナーズビレッジ。廃校になった小学校舎をクリエータの活動場所として活用してる施設です。様々なジャンルの作り手が集まっている環境というのは、普段一人で篭って製作をしてる自分からすると憧れる部分もあります。訪問したのは革ブランドm.ripple(HPはコチラ)の村上さん。長身イケメンで関西ノリのナイスガイ。職人としての経験も豊富で、設計から製作、小物からバッグまで、手縫いもミシンも出来ちゃうお方です。同ジャンルの製作仲間っていなかったので貴重な友人が出来ました。

 

カードケース ウィスキー

2014-07-03

 

取り出し用のカットを入れたベーシックなカード入れをウィスキーカラーで製作しました。「商品も想像通りの出来栄えで。使い込んでいくのが楽しみです。 」北海道の方からオーダー頂きました。基本的に販促をしていないのですが、お陰様でゆっくりですが着実に広がっているように思います。

 

黒桟ティッシュケース

2014-07-01

 

以前ティッシュケースをご注文頂いたお客様から素材違いのオーダーです。「自分にとってはじめての黒桟革製品になりますが、とても美しいですね…。仕上げもキレイで感激しました!」ご満足得られたようでとても嬉しいです。こんなに単純なアイテムでも少しづつ作り方が進歩するものなんですよね。もう今年も後半に突入。年明けからあまり経っていない気がするほど時間が早いです。

 

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