three2four

 

日常の出来事など含めて気ままに綴っています

 

トールサイズのブックカバー

2014-06-30

 

読みやすいように文字を少し大きくしたハヤカワ文庫のトールサイズ用で500頁程の厚めが丁度収まるように設計しています。内装にはそれぞれスタンプとロゴ部を配置。「No.8やっぱりいい色ですね。No.8の表と裏のシンプルなコンビネーションが最高です。見事にサイズ感ぴったり!内装のロゴもぴったり!」ご注文ありがとうございました。

 

新型トートバッグ開発状況

2014-06-29

 

開発が遅れておりすみません。試作して型紙を切って、、をしている最中で完成までもう少しかかりそうです。マチを形状変更して底鋲を付ける予定で、今までより少しカチッとしたモノをイメージしています。バッグについてお問い合わせ頂いたお客様に6月中に完成予定ですとお伝えしていたので状況ご報告まで。

 

センザンコウ

2014-06-28

 

先日の東京出張の際に1枚だけ入手した希少革。現在はワシントン条約で取引が禁止されており、販売されているのは過去に輸入されたストックです。部位によりウロコの形や大きさが異なるので、独特の模様を活かすアイテムを考えてみたいと思います。

 

複眼

2014-06-26

 

公園に顕微鏡を持っていき撮影しました。図鑑などで知ってはいたものの、実際に複眼を確認したのははじめてです。動物の目(カメラ目)と比べて焦点距離を短く出来るので昆虫の小さな体におさまる、視野が広く外敵を察知しやすいなどの利点があるみたい。生き残りをかけた進化過程で最も優秀な機能を備えているのが今生きているすべての生物と言えるのかもしれません。身の回りもミクロの世界を覗くとまた新鮮です。

 

東京出張 #2

2014-06-24

 

2日目は手持ちの革を漉きに出してから革探し。ひたすら歩くので日頃の運動不足がたたりすぐにバテます、、。午後は松野ベルトさんを訪問しました。前日の夜にお会いした娘さんとお父さんで経営されており、有名ブランドのOEMも多い老舗ベルト屋さんです。様々な道具を見せていただき非常に興味深かったのですが、60代半ばですらっと長身のお父さんがすごく格好良い!スタッズベルトをされていましたが、あんなに自然にさらりと巻ける人は見たことがありません。夜は全国から革製品の作り手ほか問屋さん、抜き型屋さん、出版社の方などが集まる飲み会に参加させて頂きました。どなたもモノづくりの達人ばかりで直接お話出来るのは嬉しかったですね。そんな時間はあっという間に過ぎ、名残惜しい気持ちで浅草橋を後にしました。

 

東京出張 #1

2014-06-23

 

先週末6/19-21まで都内にいまいした。初日は高円寺のSAFARIさん、ADOLUVLEさんに立ち寄ってから、浜松町で開催されているTLF(東京レザーフェア)に。まずは日頃お世話になっている坂本商店さんにご挨拶。今年の香港素材展で世界の頂点を獲得した黒桟「極」も展示されている坂本さんのブースはひっきりなしに人が訪れています。それから革を物色していると、なんとシェルコードバンの#4を発見。これもそのうち入手できるかもしれません。夜は坂本ご夫妻、zinryuさん、松野ベルトさんと食事に行きました。坂本さんのグランプリ獲得おめでとうの乾杯から始まり、ものづくりの話で夜が更けて行きました。

 

シャーク

2014-06-21

 

木の幹のようなシボが独特で強さと柔らかさを兼ね備えるシャーク。財布はもちろんノートカバーなど面積の大きいアイテムにも革の適性はありそうです。イベントサンプルとしてキーケースを製作しました。黒にエバーグリーンのスウェードは大人っぽい雰囲気がたっぷりでとても好きな組み合わせです。

 

妖艶

2014-06-19

 

ワインレッドにムラ染めした上でエナメルコートしたパイソンです。他のメーカーさんが発注されて革問屋さんに積まれていたものをたまたま僕が発見して一目惚れ。「イイな、イイなぁ、、」としつこく言っていたら、なんと社長さんがメーカーさんに電話して下さり一本だけ分けて貰えることに。通常のパイソンと異なり、エナメルコートされておりウロコが浮かないので表革に使っても大丈夫です。また楽しみな素材が手に入りました。

 

【イベント】three2fourオーダー会 in SAFARI

2014-06-17

 

今年も高円寺のSAFARIさんにてthree2fourのオーダー会を7/12,13日に開催させて頂きます。昨年はロシアンカーフのオーダー会でしたが、今年はロシアンだけでなく、ホーウィン社シェルコードバン、クレイトン社コードバンのほか様々なエキゾチックレザーもご用意しております。革を見て相談のうえオーダー可能ですのでお時間ある方は是非遊びに来て下さい。
Mのブツ欲日記 SAFARIさんブログにてご紹介頂いています。
※写真はロシアンカーフとシェルコードバンの長財布です。

 

ベルト

2014-06-16

 

全長94cmで全周縫製しているので使用する糸は5m以上。時計ベルトと同じ精度で製作しており、縫製にしてもコバの処理にしてもとにかく長くて大変です。使用している革はアノネイ社のボカルーでコバと糸は黒で引き締まった印象に。ボリュームのあるイタリア製真鍮無垢のバックルと合わせて、剣先は丸い形状にしています。

 

Galuchat belt Berluti lining

2014-06-14

 

ベルルッティの端切れで時計ベルトを作れないかというご要望でしたが少し尺が足りず、ガルーシャベルトのライニングに用いました。「裏面カリグラフィ仕様ってなんてものを(驚愕。今回は色々と我が儘を言いましたが、全て呑んで頂けて本当にありがとう御座いました。」こちらこそ本当に好き勝手にやらせてもらいまして、お陰様で苦しみながらも面白いものを生み出すことが出来ました。ありがとうございます。

 

Belts for Patek カラトラバ

2014-06-13

 

オーバーホールから返ってきたとこのことで、位置合わせして穴開けしたベルト3本、ロシアン、ガルーシャ、黒桟です。バネ棒はアビエ式で簡易に交換可能。昼間の会合は黒桟の落ち着いた煌き、夜のパーティーはガルーシャで華やかに、ロシアンはオールラウンド。ガルーシャのティッシュケースも合わせて納品しました。色々付け替えて楽しんで欲しいですね。ベルルッティのカリグラフィーのハギレでも何か作れないかとのご依頼がありました。こちらは残念ながら尺が足りず、、、。何を作ったかはまた後日。

 

ライターケース crocodile

2014-06-11

 

クロコの前脚1本から斑の入りに良い箇所を切り出しています。迫力が出るのはもちろんですが縫製もガッチリと行うことが出来るのでライターにぴったりとフィットします。また、握った時のしなやかなグリップ感もクロコならでは。「最初、合わせたライターではぶかぶかでどうしたものかと困ってましたが、別のライターにピタッと合いました。大満足です。」色んなライターを購入して大体合うように設計したのですが、どこでも手に入る標準品としてBIGライターに合わせて製作しています。  

 

ライトケース

2014-06-09

 

初めて作りました。ライトの形状に合わせてスッキリと収まるように、革の重なりや留め具を配置。底に空いている穴は誤点灯防止のため。指が引っかかり取り出しがしやすいようライトの上部は覆わず。ベルトループは本体と2mmの段差を設けてベルトを挿しやすくしています。また色々と勉強になりました。

 

最小PCラック

2014-06-08

 

アクリルをカットして自作しました。東急ハンズでアクリル板(650x550x5mm)をカット(コチラ)してもらい、接着して完成。ノートPCにモニタとキーボードを繋いでデスクトップ的に使っている僕にはピッタリです。インテリアを損なわず、板裏に粘着画鋲でくっつけたカードリーダのインジゲータも見えます。※問題なく使用していますが、もしお試しになる際は自己責任で。

 

TissueCase Lizard pink

2014-06-06

 

上品で女性らしい淡いピンク。リザードなのでさりげなく個性もあり素敵な雰囲気になりました。色革でいつも苦労するのが革探しで、なかなかピンと来るものが見つからない時があります。今回はヘア付きのカーフと迷ってリザードに決めました。実は先のガルーシャも最初は色がしっくり来なくて見送り。2回目で製造ロット違いの革の中から一番好きなものを選びました。ロットにより色のばらつきも結構あります。

 

TissueCase Galuchat full beads

2014-06-04

 

とても魅力的で極端に手間のかかる素材。裏面からひと針ずつビーズを避けながら縫っています。表面は裏面の穴の位置に従って穴を開けるため縫い目はランダムになります。コバについてはビーズを斜めに削り、ビーズがこぼれないように。「想像していた以上の仕上がりで感激いたしました。久々に、持っているだけ、見ているだけでも嬉しくなるものに出会えました。」ありがとうございます。使う人が元気になるものを作れたときは本当に嬉しいです。

 

Dynamic gradation

2014-06-02

 

革を見る方向によって色味が極端に異なる。シェルコードバンのウィスキー特有の性質を利用して、内装のカード入れにグラデーションを作りこみました。通常グラデーションと言えば異なる色を並べる静的なもの。しかし、この財布は見る角度によってグラデーションが中から外、外から中へとダイナミックに変化するのです。動画はコチラ。「明るい陽の光のもとでこのグラデーションを眺めていて、つくづく斬新に感じます。裏側であり、薄い色だからこそ出来る、ウィスキーならではの芸当ですね。違う色を組み合わせる静的なグラデーションと比較し、一段上品な、まさに大人の「粋」だと思います。」お客様のご要望をきっかけに生まれたこのアイディア。見たことも聞いたこともないものを生み出すことが出来たのは幸せなことです。ありがとうございます。

 

Billfold ロシアンカーフ

2014-06-01

 

「大変美しいデザイン(配色最高です)と仕上げ、そして素晴らしい質感と、何とも言えない味わい深い香りに感動です!期待値はかなり高いところに設定していましたが、完全に凌駕する作品に圧倒されております。好きな素材ということでロシアンとコードバンをピック致しましたが、こんな一体感生むことに驚きです」。実はこの財布には非常に面白い工夫を作り込んであるので、明日またご紹介したいと思います。

 

折りたたみペンケース

2014-05-31

 

クロムエクセルのくったりとした質感や重厚な色の変化はこのアイテムに良く合います。糸で引き締めた部分や折り曲げ部などはオイルが逃げて色が薄くなり、そこから#8特有の赤系の重たい焦げ茶へのグラデーションが楽しめます。続いて財布等もご検討頂いているとのことでありがとうございます。

 

NATO strap 黒桟

2014-05-30

 

容易に交換可能というNATOストラップの特徴を活かしつつ、ミニマルなデザインにまとめました。ストラップの長さをジャストサイズに調整することで、小穴は3つ、尾錠側は革ループ一つにしています。ループの下を縫い目がくぐるのは手縫いならではの縫製です。「一見では縫い目がわからないほど、とても丁寧に作られていると感じました。革の質感もとてもよく、また小穴が3つしかないのに、長さがピッタリだったことで、オーダーならではの満足感を感じることが出来ました。ただ、金具の質感が革の部分と比べて少しチープだったのが気になりました。もう少し金額が上がってもいいので、もう少し重厚感があったものの方が全体のバランスとしては良かったと思います。」ありがとうございます。質感の良い金具、探します!

 

PALM 藍染コードバン x 藍染漆ロシアン

2014-05-29

 

表革に藍染コードバン、蓋裏に藍染漆ロシアンを使用。時計と逆の素材配置です。コンパクトながら厚手のカードが20枚(名刺50枚)程度入ります。いつの間にか増えてしまうカード。僕の場合はカード10枚、名刺25枚を入れて使用。ケースがキツくなってきたら不要なカードを整理しています。※写真取り忘れました。スクルージさん、撮影ありがとうございます。

 

藍染漆ロシアン 時計ベルト

2014-05-28

 

漆コートされ元の色が残った凸部と藍染された凹部がロシアンの特徴である菱型を強調。溝と菱、およびその頂点の漆の煌きはまさに唯一無二と言えるオーラを放っています。オーダー下さったのはスクルージさん(ブログはコチラ)。時計本体はお祖父様から受け継いたオメガだそうです。思えば僕が初めて縫ったロシアン財布は彼からのオーダー。初めて作ったトートバッグも。そして今回の藍染漆ロシアン。とにかく濃いアイテムが並んでます。

 

藍染いろいろ

2014-05-27

 

今回染めたのは私物のジャックパーセル、コードバンのナチュラル、そして漆ロシアンカーフです。昨年の夏に染めたジャックパーセルは色抜けが進んでいたので、今回は最後に色止め仕上げを追加。コードバンは何回も浸して晒してを繰り返してしっかりと藍色に。藍は空気に晒すと酸化して色が濃くなるんです。非常に興味深かったのが漆ロシアンの藍染。漆加工してある凸部は藍染液が入らず、凹部だけ藍染されたました。結果としてロシアンカーフの特徴的な菱形のシボが強調されることになったのです。

 

POCKET & DOUZE 黒桟

2014-05-26

 

しなやかで強靭な黒桟はPOCKET、DOUZEのどちらのパターンにも向いていると思います。POCKETは単体で紙幣、コイン、カードを収納できますが、コインケースを別にしたい場合はDOUZEと組み合わせるのもいいですね。どちらも非常にコンパクトなのでがさばりません。

 

CLIP without coin 蝋引き牛革

2014-05-25

 

既製品でよく見られるのはマネークリップが中央についていて開くと札がバラけるタイプで、右利きと左利きを作り分ける必要がないので量産効率が良く価格をおさえられます。コチラはCLIP右利き仕様。左利きの方には逆配置で製作します。「満足しております。経年変化を楽しんで行きたいと思います。」ご注文ありがとうございました。

 

HORSE SHOE 蝋引き牛革

2014-05-24

 

いくつか試したいことがあり何回か型紙を切り直して試作。馬蹄は微妙な修正が大きく影響するため変更は大変ですが、結局は今までと同じにしました。大きな労力をかけて失敗してダメなことを確認するのも結構大事だと思ってます。

 

DOUZE 蝋引き牛革

2014-05-23

 

名作コインケースを少しアレンジしたもの。留め具をマグネットにして開け閉めを容易にしています。革の性質をうまく利用しており、コンパクト大容量で窮屈感がありません。本当に優れたパターンですね。

 

PALM 蝋引き牛革

2014-05-22

 

最近よく作っているカードケースPALM。コンパクト大容量で開け閉めもしやすいマグネット留めです。蝋引きの牛革を使用しているので圧がかかる部分から色艶が増していきます。

 

CARD CASE whisky

2014-05-21

 

ウィスキーカラーのカードケース。使い込むと色艶が増していくことと思います。「シェルコードバンの質感や重厚感に加え、丁寧な作りとシンプルなデザインがとても素敵です。またオーダーしたいモノもありますので、その際はよろしくお願い致します。」ご注文ありがとうございました。こちらこそ是非よろしくお願いします。

 

PALM whisky x russian

2014-05-19

 

高円寺の人気セレクトショップADOLUVLEの代表である大場氏からご注文頂きました。表はシェルコードバンのウィスキーで蓋裏にロシアンカーフを使った拘りの仕様です。因みにADOLUVLEさんは今年で7年目を迎えるそうで、レディースを扱う姉妹店も展開されています。有名店でもあっけなく消えていく移り変わりの早い業界で支持され続けているのは、本当に良いと思うものを発信しているからではないかなと思っています。

 

静寂と歓喜 #2

2014-05-18_2

 

静寂の中で無心に竿を振り流れる毛鉤を見つめていると、突然水面を破り歓喜の瞬間が訪れます。水面に毛鉤を浮かべる釣りなので魚が食いつく瞬間まで見えるんです。久しぶりに行ったけど割と釣れました。殺気立っていなかったのが良かったのかもしれません。

 

静寂と歓喜 #1

2014-05-18_1

 

先日毛鉤を巻いて山に行きました。今どき珍しく人の手が入っていない渓流で砂防堰堤がなく水量も豊かです。そこに居るだけでも癒されますが、岩場を登ったり降りたりして日頃の運動不足の解消にも。こんな豊かな自然が近いのは地方都市の良いところです。

 

PALM Red Lizard

2014-05-17

 

こちらは奥様の分です。オープンマインドで笑顔を絶やさない素敵な方。赤とオレンジの組み合わせが良く似合いそうです。

 

PALM Navy Lizard

2014-05-16

 

カードケースPALMもオーダー頂きました。最小限の革で包む条件のもと、見やすさ・出し入れのしやすさを最大化すべく設計したパターンです。留具はマグネットのボタンで開け閉めもしやすく。厚手のカードでも20枚は収納できますが、非常にコンパクトです。

 

Russian WatchBelt

2014-05-15

 

時計修理師のpoitiさんからオーダーいただいたロシアンの時計ベルト。今回は文字盤が黒なので、糸とコバは焦げ茶で引き締まった雰囲気にしました。ブログ(コチラ)によると将来甥っ子さんに受け継ぐとのこと。どうなっているか、楽しみです。

 

KeyCase lizard

2014-05-13

 

飲み屋の常連さんから頼まれていたキーケース。彼女のイメージカラーはなんとなく紫でした。内装は赤のピッグと牛革でハッキリとした印象にし、金具の台座だけリザードをポイントで入れています。ステッチは内装に合わせて赤を。車のワイヤレスキーが入る大きめサイズです。

 

Zinryu Bespoke 仮縫い

2014-05-10

 

大事なネタをアップしてませんでした。先月市川の松本靴工房さんにて行った仮縫い。簡易の試作靴を履いてみて木型調整し、また履いてみて木型をフィックスします。僕の場合は指がちょっと押される感じがあったので、革を木型に足して(写真のように)釣り込み直し。どんな靴が出来上がるんだろうかと妄想しながら、またのんびり待ちたいと思います。

 

コインケース

2014-05-08

 

深いと使いづらくなるため浅めにしてあります。マチは強くて薄いものにするためにリザードを使用。この小さなマチはリザードのセンターから切り出しており、真ん中でキッチリと折り返せるようにしています。

 

フタ

2014-05-07

 

札入れなどの機能へのアクセス性を良くするには財布の開閉動作を安定させる必要があります。そこでブライドルレザーを挟んでフタにコシを出しています。このブライドルレザーは金具部を丸くくり抜いてあり、表革に金具裏の出っ張りが少ないように。また表革の裏も少し削っていて、フタ表がなるべくフラットになるようにしています。

 

【お知らせ】オーダー受付を一時休止します(6/1再開)

いつも当サイトをご覧頂きありがとうございます。日々お問い合わせを多数頂いており、十分な対応が難しい状況となってしまっているためオーダー受付を一時休止させて頂きます。ご不便おかけして大変申し訳ありません。

 

段差と扇

2014-05-06

 

メインで使う札入れは2室に分けたいとのご要望がありました。札入れの間口にほんの少しずつの段差を作ることで使い分けがしやすいように。また段差をつけたマチは扇型にし、上部がより開くようにして中が見やすいようにしています。

 

3つ折りLONG whisky

2014-05-05

 

3点目は3つ折り長財布です。3つ折りマグネット留めで開けた時にスタンプをかっこよく配置する、ジップコインケースとカードケースは欲しい。メインは札入れとしての使用などなど。仕様のやり取りを重ねるうちにこの形状になりました。

 

POCKET whisky

2014-05-03

 

2点目はコインケースです。コイン、紙幣、カードをコンパクトに収納できるので一つあると便利です。

 

CARD CASE whisky

2014-05-02

 

こちらもシェルコードバンのウィスキーで3点仕立てです。1点目はカードケース。形はお任せだったので一番ベーシックなタイプにしてカード取り出し用のカットを入れています。

 

LONG WALLET whisky

2014-05-01

 

3品目は長財布。右利き仕様で札入れを左側に、スタンプをセンターに分割配置したものです。「手になじむコードバンの柔らかい感触がとても心地よいです。名刺入れ、万年筆入れも検討しております。」ご注文大変ありがとうございました。

 

POCKET whisky

2014-04-30

 

2品目はコインケースです。量産品では見かけない大きく開く構造でストレスのない使用感。無理な力が加わらないので根本的に耐久性が高いと思います。

 

KEYCASE whisky + russian

2014-04-29

 

ウィスキーカラーのキーケース。今回は表革に留め具を取り付けています。裏に出る金具の足をロシアンでカバーしており、これがデザインのポイントにもなっています。

 

枯れ感

2014-04-27

 

アンティークのスミスにロシアンカーフのベルト、英国製9金のバックルで裏はクレイトン社のコードバンとオーナー様が拘り抜いた仕様です。素材の組み合わせが嵌りまくっていてなんとも言えない枯れ感が堪りません。ちなみにこの時計は英国鉄道に45年勤務した方に記念品として贈られたもの。時計の歴史を妄想するのも楽しいです。

 

POCKET plus

2014-04-24

 

シェルコードバンの数字刻印のある箇所。リザード、クロコ、銀面の割れたロシアン。贅沢な端材を寄せ集めたクレージーパターンでPOCKETを試作しました。追加した機能は鍵挿しです。内装の仕切りに鍵が斜めにささるようにクロコを縫い付けてあり、コインケース内のデッドスペースに鍵の頭が丁度おさまります。いままでキーケースを別に持っていたのですが、これひとつで鍵、コイン、カード、札を収納出来るのはとても快適。このアイディア、結構使えそうです。

 

SWITCH crocodile

2014-04-23

 

クロコ3点目は長財布SWITCHです。こちらは最高位の象徴であるロイヤルブルーの糸を通しています。これも焦げ茶とマッチして良い雰囲気を出してくれます。今回のクロコシリーズは大人っぽい雰囲気のクロコにさりげなくカラーの色を通して洒落感を出すものでした。「思っていた以上の作りですね。大切に使います。次、頼めるよう貯金します。」ご注文ありがとうございました。

 

POCKETE crocodile

2014-04-22

 

大人な雰囲気がたっぷりと漂うニコチンカラーのクロコ。色味を一歩間違えるとステッチがうるさくなってしまいますが、エバーグリーンの糸を通してさりげなく遊んでいます。エバグリーンは常緑、不朽を象徴する色。ニコチンカラーとの組み合わせもハマってます。

 

【お知らせ】都内出張4/20-21

2014-04-20,21

 

仕入れ等で4/20-21と不在にいたします。

 

KEYHOLDER crocodile

2014-04-19

 

こちらはクロコとコードバンで製作したキーホルダーです。脚の中心部の鱗を真ん中に配置しています。やっぱり存在感がありますね。

 

KEYHOLDER DarkCognac

2014-04-18

 

端材で製作したキーホルダーです。原厚の革を3枚重ねたボリュームのある作りは、握りやすく安心感を与えてくれます。DarkCognacシリーズは以上4点で納品。”期待以上に素晴らしいです。コバの仕上げは好みにぴったりでした!革の重なり具合が最高です!”ご注文ありがとうございました。そして次のオーダーも。重ねてお礼申し上げます。

 

POCKET DarkCognac

2014-04-17

 

L字ファスナーのコンパクトな財布。世の中に沢山の製品が出回っていますが、実は作りによって使い勝手が全く異なります。下部は折り返しでサイドに大きなマチがついているため、広いスペースにコインを展開できて見やすくなっています。カードと札は仕切りの向こう側に入れるだけ。こんなシンプルなアイテムですが右利き、左利きとで作りを分けています。

 

2FACE DarkCognac

2014-04-16

 

表も裏も右上がカットしてあるので右手で出し入れしやすくなっています。このカットとコーナーの少しの縫製によってカードが抜け落ちにくく、取り出しは容易。更にコーナーの補強にもなっていてヘタリにくいというアイディアです。

 

CLIP DarkCognac

2014-04-14

 

残念ながら日本では非常に入手困難となってしまったシェルコードバンのDarkCognac。#8が赤系の焦げ茶とすると、こちらはプレーンな焦げ茶です。パターンはCLIPのカード入れタイプでロゴとスタンプをあしらったものです。最初は思いつきでやってみたんですが、すっかり定番になってくれました。

 

Pen3

2014-04-13

 

ペンは3本あると大抵は事足りると思っているんですが、その3本を収納するコンパクトなペンケースです。上下にマチを付ければ替え芯などちょっとしたものを収納することも出来ます。”人生初のオーダーを、お願いして本当に良かったと思います。既製品ではなかなか自分が欲しいと思うちょうど良い物が見つからずだったので。大事に、でもガシガシと使っていきます。”HandyPickカバーとあわせてのご注文、ありがとうございました。

 

HandyPick Cover

2014-04-12

 

HandyPickはコンパクトな手帳で様々なバリエーションが発売されています。片側に重ねて2冊を収納できるので、個人の用途に応じて自由にバリエーションを組むことができます。それにしても、手帳って本当にひとそれぞれですね。

 

CLIP whisky cordvan

2014-04-11

 

海外の革を使うと感じるのが自己主張が強いことです。多少の色ムラなどは気にせずオイルたっぷりで香りや色気のある革。対して日本の革は平滑ですが繊細に仕上げられています。クレームに対する考え方の違いが背景にあるのかもしれません。

 

Galuchat full beads hand stich

2014-04-10

 

銀スリでなく、縫い目を確保するための溝も掘っていない手縫いの時計ベルト。バネ棒(アビエ式)に巻く部分は時計と緩衝しないように銀スリに。糸はビーズの間に沈めているので、縫い目が存在感を消しています。手縫いの強度をもちながら全面にビーズを活かしたベルトが出来ました。かなり失敗の山を積み上げましたが、またひとつスキルが身につきました。

 

Galuchat Tissue Case

2014-04-09

 

three2four初のガルーシャ製品はティッシュケース。無謀にも最初から時計ベルト製作に挑んだのですが、大変すぎて無理だったのでまずは簡単なアイテムでカット、縫製、仕上げを行うために製作したものです。その扱いの大変さからビーズを削った銀スリと呼ばれるタイプが多いガルーシャ。こちらはビーズの間に糸を沈めて手縫いしており、全面的にビーズを活かしたものになっています。

 

Galuchat Inspection #2

2014-04-08_2

 

断面だけでは立体的な構造がわからないので、床面を斜め漉きして拡大しました。繊維で構成される無数のセルの結合が一つの層を形成し、それが上下に複数連なっているという構造になっていました。

 

Galuchat Inspection #1

2014-04-08_1

 

先日購入した顕微鏡でガルーシャ(エイ革)を覗きました(左から表、断面、裏)。リン酸カルシウムのビーズが繊維層にのっているのがガルーシャの構造です。撮影箇所の繊維層はビーズとの結合層を合わせて4層からなっています。革としての性質を有するのは当然この繊維層。ここにダメージを与えないこと、繊維層とビーズとの結合にダメージを与えないことがエイ革をそのまま活かすポイントになりそうです。

 

黒桟が世界で認められました

2014-04-07

 

"素材展では世界最大規模のAPLF展示会、1200社が参加した中で、弊社の黒桟革 「極」がベストニューレザー部門でグランプリを受賞しました!!30周年の年ですが、素材展でのグランプリは日本からは初めてのようでした。"黒桟タンナーである坂本さんが先日帰国されてご報告下さいました。僕が製作した商品もとても人気だったとのことで、作り手として貢献できたことを心から嬉しく思っています。思えばたまたま一昨年の暮れに坂本さんに一通のメールを差し上げたのが始まり。それから坂本さんはあれよあれよという間に階段を駆け上っていき、個人でも世界の舞台で堂々と渡り合えることを示してくれました。天晴!!!

 

ささやかなプレゼント

2014-04-06

 

ご夫婦の結婚記念日のお祝いであることを示す刻印をコインケースの蓋裏に。同じ文字を刻印したお揃いのストラップも僕からのささやかなプレゼントとして同封させて頂きました。

 

シェルの記号

2014-04-05

 

シェルコードバンに押されているスタンプ等を全てデザイン的に取り込んでいます。左側はHorween-USAのロゴ、サイズ表記(sqft)、色番号(これはカード入れに隠れてます)。センターにホーウィンスタンプ。右側の小銭入れの数字"5"は革のグレード表記です。僕が今まで仕入れたシェルは5が多く、7のものもありました。巨大なコードバンも数字刻印は5だったので、単純にシェルのサイズに比例するというわけでもないみたいです。

 

幸せの御裾分け

2014-04-03

 

旦那さん想いの奥様からのご注文いただいたVIEW #8。記念日にサプライズでプレゼントされたそうです。”想像以上の喜びっぷりと満足そうな顔に、お願いしてよかったと、こころからおもいました”。普段からとても仲の良いご夫婦なんでしょうね。幸せの御裾分け、ごちそうさまです(笑)。おかげで僕もとても幸せな気分にさせてもらいました。

 

難題と顕微鏡

2014-04-01

 

ガルーシャ(エイ革)は繊維層の上に固いカルシウムのビーズがびっしりと敷き詰められているため、加工が難しく難易度の高い革です。これに取り組む前に改めて革の構造をよく理解しておきたいと思い顕微鏡を買いました。ディスプレイ付きでバッテリー駆動なので、革の繊維構造だけでなく外に持ち出して虫や花など色んなもののミクロの世界を覗いてみます。

 

Black Dazzle

2014-03-30

 

黒い煌き。そんな言葉が似合う黒桟革。蛍光灯など人工の明かりのもとで黒桟が見せる独特の煌きには目を奪われます。バネ棒はフック付きなので交換が容易。また、裏張りも黒桟にしているので耐久性が高く、肌へのベタつきも少ないので快適にお使い頂けると思います。

 

Lizard watch belt Navy x Blue

2014-03-29

 

だいぶ考え方が整理されてディテールも向上してきた時計ベルト。ネイビーのリザーとに青い糸を通し、コバも青で染色しています。裏はシェルコードバンの裏面を使用。面積は少ないですが、青が結構効いてます。

 

TissueCase 黒桟 Brown x Blue

2014-03-27

 

熊本の方からご注文頂きました。同じ会社にお勤めの方がthree2fourをご紹介して下さったそうで、その方はまた別の品をご注文頂いております。ネットで作ったものを発信できる時代。IT系のスキルがあれば全部一人でこなすことも可能で、遠方の方に知っていただくことも出来ます。こんなマイナーなサイトに辿り着いてご注文頂けること、本当にありがたいです。

 

SWITCH 黒桟 x Bridle

2014-03-25

 

黒桟とブライドルも好きな組み合わせです。加えて黒桟にはピッグスウェードで裏張りしているので、黒一色ですが素材のコンビネーションで表情が出ています。SWITCHはカード入れ自体が仕切りの役目をしているので、こちらに1万円札、千円・五千円札と分けて入れる使い方もおすすめです。

 

【お知らせ】都内出張3/23-24

2014-03-22

 

高円寺のSAFARIさんで23日に開催されるイベント参加や仕入れなどを予定しております。SAFARIさんには夕方から行くつもりなので何かありましたら気軽にお声をかけて頂ければと思います。

 

SWITCH bridle leather

2014-03-21

 

型紙を切り直したり作り方を変更したりで、予想していたよりもだいぶ時間がかかってしまいましたがやっと完成しました。長財布で多少大きくなりますが、開けてから、紙幣、コイン、カードへのアクセスがワンアクションで行えるのが良いところです。

 

Raspberry Green

2014-03-18

 

革屋さんで偶然見つけたラズベリーカラーのリザード。綺麗な色に惹かれてあてもなく買ってしまったんですが、ティッシュケースとなりオーナー様の元に旅立って行きました。裏張りはエバーグリーンのスウェード。個性的だけど洒落てます。「期待以上の美しさにとても満足しています。配色もいいですね!」ご注文ありがとうございました。リザードはやっぱり綺麗ですね。

 

ロシアン馬蹄

2014-03-16

 

初めて馬蹄に取り組んだのが1年程前。型紙は当時と同じですが、作り続けることでディテールの改善がだいぶ進んできました。「きっちりと非常に丁寧な仕上がりに大満足しています」というご連絡を頂くことが出来ました。自分の納得度合いも上がり馬蹄に対する愛着が増してきました。

 

plain pizza

2014-03-15

 

会社員時代に知った言葉。日本で言えば素うどんで、最も基本となる商品のことです。外装、内装ともにブライドルレザーで極シンプルに仕上げています。オーダーしてくれたのは飲み友のH君。福岡に転勤となりましたが一時的に宇都宮に帰って来ています。今日、野郎同士で飲みに行きます。福岡は美人が多いと聞くので、婚活状況について突っ込んでみます。

 

クロコ手帳カバー

2014-03-14

 

クロコの胴体から最も斑がキレイに収まる箇所を切り出しています。裏張りはエバーグリーンのピッグスウェードで雰囲気たっぷりに。内装はブライドルを使用し、カード入れ部分はクロコ切り替えにしてアクセントとしています。「なにやら仕事が増えそうな、予定も増えそうな、友達も増えそうな、残りの人生が楽しくなりそうな、そんな気がする手帳カバー」という嬉しいお言葉を頂きました。ご注文ありがとうございました。

 

折りたたみペンケース

2014-03-13

 

クロムエクセルらしいオイルたっぷりのくったりとした質感。糸で引き締められた縫い目の近くはオイルが逃げて色が薄くなり#8のグラデーションに。厚みは革漉き屋さんで0.1mm単位で調整してもらい決めました。クロムエクセルという革の表情や質感をたっぷり味わえるペンケースです。

 

CLIP 漆ロシアン x Horween

2014-03-12

 

zinryuさんが個人用に開発した漆塗りのロシアンカーフ。漆加工は坂本さんの手によるものです。財布として切り出せる面積の最後の革を使用してtarget-scopeさんに納品しました。CLIPはもともとマネークリップの使いやすさを追求して設計したパターンです。特殊な革を用いることが多いのですが、ブライドルや国産コードバンなどでも製作しておりますので、ご興味ある方はよろしくお願い致します。

 

RHODIA n11

2014-03-10

 

ロディアn11のケース。ペンホルダーとメモ挟みをつけています。ワイシャツのポケットにも収まるサイズ。この手軽さがn11の良いところですね。

 

クロコ馬蹄 デザインと機能

2014-03-09

 

先端に行くに従って斑が小さくなるように。また、折り曲げ部は斑ひとつ分で跨いで耐久性を確保しています。この取り方が出来るのはクロコ一頭から一箇所だけ。マチはブライドルで曲面を強調。裏張りは黒桟を使用しているので摩擦が少なくコインが流れるように滑り降りてきます。コインを広いスペースに展開出来るという馬蹄の優れた機能性を更に進化させました。

 

Document holder 黒桟 x ロイヤルブルー

2014-03-08

 

ロイやブルーのピッグスウェードで裏張りした黒桟のドキュメントホルダ。中にクリアファイルを入れられるサイズにしており、カット位置も合わせているので書類の出し入れもスムーズです。

 

Shuttle Daypack

2014-03-07

 

10年以上使ったカリマーのリュックが相当古くなってきたので、都内に行く際に使うリュックを買いました。まず、見た目がスッキリしてて背負った時にリュック特有のずり下がったシルエットにならないのが良いところ。ベルトが肩幅くらいについてて背負う、下ろすの動作もしやすいです。PC用の平べったいスペースは革を入れるのに便利。上部に取手がついているので混んでる電車では下ろせるし、歩き回るときはやっぱりリュックが便利ですね。

 

Zinryu Bespoke 試し履き

2014-03-06

 

ビスポーク靴の採寸も新鮮な体験でしたが、驚いたのは試し履きの靴の履き心地。以前ブロガーのMさんが「革の靴下」と表現されていましたが、ああ、なるほど、と。足全体にぴったりと吸い付いてきます。試し履きをしていたのはたった15分か20分程度でしたが、自分の靴に履き替えてまたびっくり。靴がゆるくなっているのです。正確には足が小さくなっている。「アプローチが違いますから」とzinryuさんは不敵な笑みを浮かべていました。うーん、とりあえず彼に任せておこう。

 

Zinryu Bespoke 採寸

2014-03-05

 

僕が前々から想いを寄せていたzinryuさんのビスポーク靴、やっと動き出しました(僕が迷ってただけです)。先週末に市川の松本靴工房さんにて採寸。足の筋肉も触診してもらいデータ抽出完了。靴の完成まではだいぶかかると思いますが、この時間も楽しみの一つですね。

 

LOF 黒桟 x 赤

2014-03-04

 

黒桟に赤のピッグスウェードで裏張りしています。赤は閉じた状態ではチラリとのぞき、開くと中央に現れます。仕事は苦しいことの連続だと思いますが、この赤が秘めたるパワーとして少しでもオーナー様のエネルギーになることを願っています。

 

POCKET 蝋引きコードバン

2014-03-02

 

古い友人からのオーダー。革は茶色の水染めとでどちらにするか迷っていたようですが、最終的には黒の蝋引きになりました。その迷いを汲んで革らしいテイストを残すようにコバは染色せずに仕上げています。使用につれブルームがとれて艶のある深い黒になっていくことと思います。

 

印鑑キャップ

2014-02-27

 

あ、印鑑忘れたっ、となると結構な時間のロスになるので持ち歩き用に。外出先で捺印するときは大抵朱肉も用意されているので携帯するにはキャップだけ付けておけば事足りそうです。エッジを繋ぎ合わせる縫い方、黒桟革でやると縫い目がカッコイイです。

 

飲み友 is Flat

2014-02-25

 

電子証明書の入った住基カードとカードリーダ。この二つがあると自宅で確定申告が出来るみたいです。確定申告会場で2時間待ちと言われた瞬間にe-Taxにすることを決断しました。もともと飲み友のAさんにそういうのがあるよと聞いていたんです。カード発行手数料は1000円、リーダーは2200円なので十分ペイします。ちなみにAさんは経理本部長というリアルエグゼクティブなお方。普通に考えたら僕なんかがまみえることはないんですが、そんなことは飛び越えてフラットに交流できる。持つべきものは飲み友ですね。

 

難題 next

2014-02-23

 

さんざん苦労した時計ベルトがやっと納品となりオーナー様の腕に納まりました。取り組んでいる最中は本当にエラいもんを引き受けてしまったなぁと正直思ってましたが、こうして喜んでもらえるものになったのでやはりやって良かったです。こんなこと言えるのもたまたま上手いこといったからですが、オーダーありがとうございました。しかし時計ベルトについては更なる?難題が待ち受けています。Mサロンでお会いした方からのご注文で、もちろんやったことも見たこともないもの。出来るかどうか判りませんが、とりあえずトライしてみます。

 

DIX revised

2014-02-22

 

薄型長財布DIX revised。縫い目を中央まで寄せることで財布を開くときの回転軸を安定させて、操作性の向上を図っています。札入れは革を一枚追加してフリースペースを追加。カード、札の他に色々突っ込める場所はあった方が良さそうな気がしてます。

 

生産効率とスキル

2014-02-20

 

毎回色んなパターンの異なるアイテムを製作しているので非効率な生産です。しかも他のアイテムで得たスキルは他にも通用することが多いので、製作したことのあるパターンも毎回の様に型紙を切り直したり、作り方を変えたり。この非効率さは会社組織ではまず許されないし膨大なエネルギーが要りますが、毎回思考を揉みくちゃにされるのでスキルアップを加速するには非常に効率が良いと思っています。

 

接着の種類

2014-02-18

 

接着の理屈って意外と知らないのではないでしょうか。機械的結合、物理的相互作用、化学的相互作用の3種類があるそうで、僕が接着剤を用いて行っているのは機械的結合。接着剤が物体に染み込んだ後に乾燥することでくっつきます。先の難題では如何に樹脂と革を接着するかを考えました。自分なりに考えたのは革に樹脂系の接着剤を浸透、乾燥させて床面に樹脂の層を作ること。革にしっかり根を張った樹脂層とベース樹脂を溶かしてくっつければ良いのではと考えました。結果は良好な接着強度を得ることが出来ました。しかし最終的に選んだのはベース樹脂に縫い穴を増設すること。遠回りしましたがそれも含めて納得いく答えになりました。

 

難題 revenge

2014-02-14

 

前回の失敗で判ったのは、Dバックルがキツすぎること、ベルトの根元は縫製出来ないので革が浮くことでした。まず厚みは芯材を途中でカットし、表革、裏革ともに薄いものを使用することで対応。ベルトの根元は樹脂に縫製用の穴を新たに開けて糸で革を押さえることで解決しました。縫製やコバの処理もレベルアップ。同じオーダーがない限り今回開発した技術が役に立つことは無さそうですが、昨年からの重たい荷物を一つ下ろすことが出来ました。この小さなベルトに身体中のエネルギーを吸い取られた感じです。

 

VIEW 藍染Horween with Russian

2014-02-13

 

表革に藍染シェルコードバン、内装は蝋引きの牛革。ご要望で剣やループ、札押えなどのポイントにロシアンカーフをあしらっています。閉じ具としての機能性から剣はスウェード裏張りして柔らかな摩擦を持たせています。剣の根元は表革を延長した革と接続して財布の裏側がフラットになるように。ウォレットチェーン用のループを付けたため、ポケットへの出し入れを考慮すると片面はフラットな方が良さそうと考えました。39歳の誕生日を迎えて、最初に完成したアイテムです。

 

channel behind

2014-02-11

 

縫い目の裏に非常に浅い溝を掘っています。溝に糸を埋めて表革にアタリが出ないようにするためです。新たなパターン開発と同時にディテールの追求もひたすらやっていそうな気がします。

 

1st and Last

2014-02-10

 

シェルコードバンを藍染して後加工でしなやかさを出した革。とても深くて良い色です。勿論こんな奇特なことするのはzinryuさんしかいません。おそらく最初で最後の藍染シェルコードバン。これで財布を作ります。

 

Visit Virtue

2014-02-09

 

空振りしたけど感動した銀座Virtue訪問。代表の臼澤氏にご挨拶と思い伺ったのですが、生憎仕入れでご不在で奥様が対応して下さいました。画像のクロスは某有名アーティストさんがデザインし、臼澤氏が製作したもの。僕みたいな素人でもわかる超絶技巧で圧倒的なオーラを放っており見る人にグイグイ迫ってきます。クロスのデザインと埋め込まれたダイヤのバランスも素晴らしい。ただ凄いとしか言いようがなく感動しました。因みに臼澤氏は世界ジュエリーコンテストで準グランプリ、日本でグランプリの凄腕ですが、エラそうなところが全くないカジュアルな方。銀座にお立ち寄りの際は是非訪問してみて下さい。

 

【お知らせ】返信がない?場合

2014-02-08

 

当然ながらお問い合わせには返信しておりますが、当方へのメールが届かない、当方からの返信が届かないケースがあるようです。出張でなければ大体2,3日以内には返信をしているので、明らかに返信がない場合はメールアドレスや迷惑メールフィルタ設定などをご確認ください。

 

Show 'n After

2014-02-07

 

2/5はギフトショー初日。久しぶりに通勤時間帯の電車に乗って東京に。バスで会場に着くとかなりの行列で盛況です。個人的に良いなと思ったのは鯖江のメガネ技術を応用した美しいお箸 GLASS STICKs。素材と機能の合理性があり、アイディアひとつで技術を新たに展開出来るんだなと感じました。夜はzinryuさんと飲みながらあーだこーだとひたすらものづくりについて語ってましたね。あ、写真はzinryuさんに製作したトートバッグ用のショートハンドルです。繰り返して作ると少しずつ進歩していきます。

 

Gift Show

2014-02-04

 

明日から3日間、東京ビッグサイトにてギフトショーが開催されます。姫路市委託事業の絡みと、一回見ておきたいというのもあって参加することにしました。だだっ広い会場ですが僕の作ったものも並びます。因みに場所は西展示棟1ホールKZ。靴、鞄、小物などの黒桟アイテムが一堂に会するまたとない機会ですのでご興味のある方は是非。なぜか封筒が招待状になっています。経費削減ですかね、、。

 

DE VILLE

2014-02-02

 

なぜ悪魔??と思ってたんですが、フランス語で街角って意味なんですね。祖父が購入し、父が譲り受けたオメガのDE VILLE。動かなくなっていたので時計修理師のpoitiさんに修理をお願いしました。その様子はコチラ[1][2]。無事修理から戻ってきて、耳をあてるとカチカチと小気味よい音がします。たぶん酒飲みの父が動かなくしてしまったのだと思いますがまた大切にしていきます。poitiさん、ありがとうございました。

 

blue out of the brass

2014-01-31

 

南国の海のように鮮やかな青。無骨な真鍮を錆びさせることで美しい色が現れるという突拍子のなさが面白いところです。新品の真鍮金具が金ピカな感じが強い時は、こなれた感じにするために大抵エージングの加工を施して使用しています。

 

腑に落ちる

2014-01-30

 

カードを取り出し易いようにカットを入れて欲しいとご要望を受けた時に最初に考えたのは穴の位置でした。取り出しに十分な摩擦を得るにはそれなりのカット面積が要るので、最も耐久性が得られるよう縫製側にカットを入れることに。形状はデザインと親指の形から台形にして、縫製と交わる部分だけ垂直にして納得の行く形になりました。結果は”一週間程使ってみましたが、素晴らしいですね。この前に使っていたのがほとんど同じ形の同じくコードバンのカードケースでしたが、格段に使いやすいですよ。”意外と考える要素がありましたが、腑に落ちるまでやって良かったです。

 

Reset & Restart

2014-01-29

 

こちらもリピートのお客様からご注文の二つ折財布。”デザイン、機能共に大変満足しております。コインケースとペアで持っていると、今日だけで3人の方に入手先を聞かれました。”この瞬間は苦労がリセットされて、よい良いモノを目指すリスタートになります。まだまだ技術的には発展途上なthree2fourですが、これからもずっと発展途上でいたいと思います。

 

Erase scratch of shell cordvan

2014-01-28

 

ウィスキーコードバンのアイテムを購入されたお客様から傷が付いてしまったんだけど、というご連絡を続けて頂きました。表面の引っかき傷は繊維の毛羽立ちなので使用につれて圧を受けて目立たなくなりますが、積極的に消すことも出来ます。傷の箇所にデリケートクリームを軽く塗り、親指で圧をかけて人差し指の爪の腹で傷を押さえます。また繊維が寝るので殆ど分からなくなります。単純に対応を知っているだけで”傷ついたらどうしよう”のストレスが軽減されると思います。自己責任ですが、、、気になる方は優しく試してみて下さい。

 

CARD CASE with thumb shape

2014-01-27

 

自分の名刺を取り出し易いように親指の形に合わせた切込を入れています。縫い目に近いほうをカットしているため、カードを押し出しやすく革がへたるリスクも最小です。以前オーダー下さったお客様からのご注文で"今回も非常に満足しています。"とご連絡頂きました。お陰様でまた一つ引き出しが増えました。ありがとうございます。

 

POCKET -whisky-

2014-01-26

 

ご指定によりステッチは少し太目にし、茶色の染料を入れています。”Lファスナーの出来も最高です!”とのご連絡。ご注文大変ありがとうございました。

 

黒桟 x aniline Red

2014-01-25

 

ブックカバーが好きという女性からのご注文。設計図まで描いていただいて、素材も黒桟でとのご指定。ピッグスウェードで裏張りして、内装はアニリン仕上げの牛革とブライドルです。栞を挟む場所があったり、天地が分かるように片側を赤にしたり。素材の組み合わせも良いですが、実用性も優れものです。シンプルだけど良く練られた仕様に感心しながら製作させて頂きました。

 

Russian x aniline Red

2014-01-24

 

表革はロシアンカーフ、内装はアニリン仕上げの牛革。外観はロシアンの落ち着いた雰囲気で開けると透明感のある鮮やかな赤が現れます。この赤、結構気に入っています。

 

short handle 鹿裏

2014-01-23

 

ブツ欲日記主催のMさんにトートバッグのショートハンドルを製作しました(ご紹介記事はコチラ)。分厚い革を重ねており、裏にはクッション性があり手触りの良い鹿革を用いているので握りやすいものになっています。表は蝋引き牛革で水や汚れに強く、使うほど色が深くなっていくはずです。裏は鹿革でこれも水に強い素材で加えて柿渋に浸しているので防カビ、防臭などの効果が期待できます。汗をかく夏場にも快適にお使い頂けるのではと思います。three2fourのトートバッグはハンドルや内装を交換できるモジュール化設計にしています。この設計思想を入れておいてやはり良かったです。

 

1 shell 3 piece -whisky- #4 coin + 余白

2014-01-22

 

3点目はロシアンストラップのコインケース。L字ファスナーのコインケースは山ほどありますが、作りによって使い勝手が全く異なるのが面白いところです。余白の革で製作したのは1本挿しのペンケース。楕円のシェルから長方形を切り出していくとどうしても三角っぽい余白が出来ます。この面積をなるべく活かす、会社員の方でも使える、あったら嬉しい、、、等々を考えてコレに。スーツの胸ポケにシェルコードバンの1本挿しを入れていたらなかなかシブイんじゃないでしょうか。

 

1 shell 3 piece -whisky- #3 keycase

2014-01-21

 

2点目はキーケースで内装にホーウィンロゴを配置しています。キーケースはしばらく作る機会がなかったのですが、数ミリ設計値を変更して使用性を改善しました。キーケースはあると意外と便利で自分でも愛用しています。

 

1 shell 3 piece -whisky- #2 split stamp

2014-01-20

 

外観はあくまでシンプルな総ウィスキーコードバン長財布。スタンプを全面に活かせる外装に配置すると滲みが心配ですが、表革の裏に正面配置すると内装に隠れて少ししか見えません。そこでスタンプ分割することで内装に全面配置しました。内装の最前面なので擦れの心配も一番少ない箇所。オーナー様が会社員の方、かつスタンプに想いをお持ちだったので外観はシンプルにしつつスタンプは全面的に活かすアイディアを考えてみました。

 

1 shell 3 piece -whisky- #1

2014-01-19

 

1枚のシェルコードバンからご要望に応じた3点仕立て。今回は長財布、コインケース、キーケースです。余白でプラスアルファのアイテムも製作。長財布は特に多段のカード入れがあり面積を要したため、他のシェルからの切り出しが必要となりましたが効率よく革を使って大幅なアップなしで製作出来ました。これだけ揃うとやはり迫力があります。詳細はあす以降に。

 

難題 returns

2014-01-18

 

上手くおさまりませんでした、、。革厚があるので折り返すとDバックルがちゃんと締まらない、時計に近い部分は縫製出来ないので革が浮きやすい、が課題。初回製作時は縫い上げるので精一杯でしたが、またアイディアを練って再チャレンジします。

 

ロシアン長財布修繕 #5 再生

2014-01-17

 

最後は外周を縫製しコバを磨いて納品。結果は、、、"シビレました(笑)お任せして大正解でした。ニマニマ笑いがとまりません(笑)" 苦労が吹き飛ぶ瞬間。非効率ですがエネルギーを込めた手縫いは何か伝わるものがあると思います。ミシンから手縫いへの仕立て直し、やったこともないのに任せて頂いてありがとうございました。お陰様でまた一つ経験値が増えました。

 

ロシアン長財布修繕 #4 補強

2014-01-16

 

外装と内装を引き剥がす際に内装のエッジが一部かけてしまいました。ここはハギレから切り出したロシアンの細革を充てて補強。ノイズを最小限に留めるために充て革は最小限に。もしも欠けてしまった場合は後から充てることもできる為です。だいぶ頼もしい雰囲気が出てきました。

 

ロシアン長財布修繕 #3 へり起こし

2014-01-15

 

カード入れはへり返しの革が損傷しています。ダメージを受けているのは左側だけ。右利きの人が使うとカード出し入れの際に左側に圧力がかかるのですね。ここはヘリを起こしてからカットして切り目に変更。僅か2mmですが返しがなくなった分だけ煩わしさが解消されました。

 

ロシアン長財布修繕 #2 仕様変更

2014-01-14

 

札入れ上部のちぎれている部分をカットして再縫製。ここは引っ張る力が恒常的に加わっていたと思われる箇所なので、中を覗ける作りに仕様変更しました。オーナー様に修繕方針を打診したところ”詳細はお任せします”とのことだったのです。使用の痕跡からするとオリジナルの設計からより使いやすい財布になったのではないかと思います。

 

ロシアン長財布修繕 #1 解体

2014-01-13

 

やったことない上に失敗できない素材。後戻り出来ない不安を抱えながらとりあえず解体。ミシン糸を内側から一目一目カットして糸を抜いていきます。あとはヘリを起こして外装と内装を引き剥がす。内装のヘリは数箇所欠けてしまいました。ミシン穴に沿って穴を開けたら革が割れたり。ヘリを開けたら中はズレズレ。へり返しの中でブレを吸収しているんですね。しかし、どうしようか、、、。向き合いたくなかった危険な雰囲気がハッキリと漂ってきました。

 

Russian BIFOLD

2014-01-12

 

納品まで実に8ヶ月かかりました。昨年12月に納付したロシアンカーフのBIFOLD。最初にお問い合わせを頂いたのが4月の頭でした。適合するコーナー金具探しが難航し、最終的にはシルバー工房さんに特注し上がってきたのが8月末。やっと取り付けて納品と思ったらオーナー様がなんと海外出張に、、、。一見セットとは思えませんが、BIFOLDは表革がロシアンカーフ、内装はコードバン手染め。コインケースは逆の素材配置としています。尋常じゃない労力を投入したオーダーだったので納品できてホント良かったです。

 

黒桟コインケース

2014-01-11

 

黒桟革の手帳カバー、長財布を納品したオーナー様の3品目。長年愛用されてきたペッカリーのボックスコインケースと同型を黒桟で製作しました。初めて作る形だったのでパターンを切って組んでみてミリ単位の調整繰り返し。留め具はご希望により金色のボタンを使用しています。焦茶の黒桟とブライドルの組み合わせに金色が良く映えますね。

 

巨大な極上ウィスキー

2014-01-10

 

これほど大きなコードバンは初めて見ました。昨日入荷したHorweenのシェルコードバンウィスキー4枚。3.2sq feetとあるので、実に29.7デシ。通常コードバンは20デシ程度ですから1.5倍ほどの大きさです。スタンプがちょっと薄いものがありましたが、革のコンディションは上々です。ウマ年、最初に入荷した極上の馬尻。今年も良い革と出会えますように。

 

また難題が、、

2014-01-07

 

ロシアンカーフの長財布。海外クリエータのミシン仕立てで痛みが目立ってきたので修繕出来ないかとの依頼です。札入れ上部は革が一部切れてます。中を覗くのに引っ張る力が恒常的に加わっていたと思われます。また、カード入れはへり返しの部分が切れています。革を薄く漉いているところに接着材が浸透・乾燥しているので革が硬化して弱くなっている。縫製ピッチは3mmなので解体して手縫いで仕立て直す予定。やったことないけど、、、。

 

GP x Rizard

2014-01-06

 

Girard-Perregauxは日本に初めて入ってきた洋時計だそうで、アンティークを時計修理師のpoitiさん(ブログはコチラ)から譲っていただきました。poitiさんとはMサロンで初めてお会いしたのですが、丁度ドレッシーな一本が欲しいと思っていたので相談したのです。秒針が下にあるスモールセコンドは時計の最も基本的な作り。シンプルこの上ないデザインですが何故かとっても格好良い。針とベルトの金紺コンビネーションがまた似合います。とっても大切にしたいと思える一本が手に入りました。poitiさん、ありがとうございました。

 

縫い初め

2014-01-05

 

今年初めて縫ったアイテムは験担ぎでロシアンカーフのキーホルダ。ロシアンカーフは昨年を通して僕を散々助けてくれた革で、他にも黒桟やホーウィンなど良い革と巡り合い成長させてもらいました。自分が良いと思うものを純度を上げて追っていきたいと思いますので、今年もよろしくお願い致します。

 

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